フィリポナPhilipponnatマレイユの至宝、1522年からの歴史を誇るフィリポナフィリポナ家がシャンパーニュ地方のアイ村に定住したのは1522年。その後、1697年にフィリポナ社を設立しました。1910年にはマレイユ・シュール・アイにセラーを造り、「フィリポナ」ラベルでのシャンパーニュをリリース。その名をさらに世界に広めたのは、1935年に銘醸畑「クロ・デ・ゴワセ」を独占所有したことによります。 フィリポナのシャンパーニュの魅力は、「デリケートで力強い芳醇な味わい」です。そのため、ピノ・ノワールのパンチ力とシャルドネの鋭い緊張感でバランスを良くしています。シャルドネ100%の「グラン・ブラン」と「シュブリム」以外はピノ・ノワールのブレンド比率が高く、それによりボディのしっかりした、上品でリッチな味わいに仕上げています。 またフィリポナは、フランスで最も影響力のあるワインガイド「ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス 2023」にて3ツ星に昇格! 今後ますます注目高まる生産者の一人です。 自社畑&信頼のおける契約栽培者からの買い付けフィリポナは、合計20haの素晴らしい自社畑を所有することでも有名です。その畑はいずれもプルミエ・クリュ(マレイユ・シュル・アイ:99%クリュ、ムティニティ:93%クリュ、アヴネイ:93%クリュ)およびグラン・クリュ(アイ)に位置し、格付平均98%という驚くべきテロワールの良さを誇ります。自社畑では、ピノ・ノワール86%、シャルドネ14%が植えられ、自社必要量の35%を賄っています。残りの65%は、ヴァレ・ド・ラ・マルヌの信頼のおける契約栽培家から高品質のブドウを買い付けています。 壁に囲まれた夢のようなブドウ畑銘醸畑「クロ・デ・ゴワセ」は、クリュッゲの丘に位置します。マルヌ川にむかって45℃ほどの急勾配で落ち込んでいて、川に近いこともあり、霜と夜間の冷え込みの心配があまりありません。ゴワセとは古いフランス語で「厳しい労働」を意味します。急斜面の上での畑仕事は非常に厳しい環境ではありますが、シャンパーニュにしては珍しいほど広い、壁(クロ)に囲まれたブドウ畑なのです。 純粋なベレムナイト・チョーク質の土壌が100m以上も続きます。表土が浅く痩せているため、ブドウの根が岩盤まで到達することで、類まれなるミネラルが与えられ、さらに、真南向きの畑は太陽の光を十分に取り込みます。 クラシカルな醸造ワインの自然なミネラル感やアロマを大切にするためドサージュは極力抑えられています。 長い間セラーで熟成されたシャンパーニュは、出荷前にデゴルジュマン(澱引き)を行います。澱引きまでの間、ワインと澱が触れ合うことにより旨みが還元され、シャンパーニュにはより円熟した味わいがもたらされます。 デゴルジュマンの年月をラベルに明記することで、その品質の高さを保証する証となり、「このボトルは最良のタイミングで熟成が終了した」ということを意味します。現在では全世界に輸出するボトルに明記されています。 偉大なるヴィンテージ・シャンパーニュフィリポナの特徴は、クロ・デ・ゴワセのほかにヴィンテージ・シャンパーニュにもあります。1956年以来、毎年のようにデゴルジュマン(澱抜き)までの期間を非常に長くとったヴィンテージシャンパーニュが造られています。若いシャンパーニュでは味わえないきめ細やかでクリーミーな泡。モカやブリオッシュ、キルシュなどの甘くて香ばしい風味は熟成シャンパーニュの醍醐味です。 |
フィリポナ Philipponnat
絞り込み