モレ・サン・ドニMorey-Saint-Denisたくましい重量感と同居する精妙な香りやフィネスジュヴレ・シャンベルタンとシャンボール・ミュジニィにはさまれ、両者に比べると生産量が比較的少ない為、あまり有名ではありませんが、実は非常に素晴らしいワイン産地なのです。 1970年代はポンソやデュジャック、1980年代はユベール・リニエ、などにより世界的な評価が上がり、さらに95年以降、クロ・ド・タールの革新やスター醸造家の出現により、ここ30年でコート・ドールで最も注目の村となりました。 造られるワインのほとんどが赤ワインで、若いうちは果実味の芯があり濃い赤い果実を香草でつつんだような魅惑の香りがあり、ヨード的なミネラルが豊かに残ります。多くのワインが長期の熟成を可能とし、質の良さと価格で考えるとコート・ド・ニュイ1のコストパフォーマンスと言えるワインが多いように思います。 特級畑は標高280~300mの急斜面に広がり、土壌は砂礫や鉄分を含む硬いバヨカス階石灰岩に地続きです。特級畑は北のジュヴレ側と南のシャンボール側では性格が異なります。 ジュヴレ側のクロ・ド・ラ・ロッシュやクロ・サン・ドニはリッチでたくましいスタイル。中間に位置するクロ・デ・ランブレ(北東向き)はクラシックでフィネスが豊かなスタイル。シャンボール側のクロ・ド・タール(東南向き)やボンヌ・マールは濃厚な果実味とフィネスの融合したスタイルが特徴です。 主要生産者・ドメーヌ・アルロー Domaine Arlaud |
モレ・サン・ドニ Morey-Saint-Denis
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