ドメーヌ・デュジャックDomaine Dujacモレ・サン・ドニ最高峰モレ・サン・ドニは、デュジャックなしには語れないといわれるほど、素晴らしいワインを生産しています。 この名声を、ジャック・セイスはわずか一代で築き上げました。彼は、父から譲り受けたパリの製菓会社を経営していましたが、ワインに魅せられ、ヴォルネイのドメーヌ・ド・ラ・プースドールで2年間修業、会社をナビスコに売却し、1968年、代わりにモレ・サン・ドニのドメーヌ・グライエを買収しました。 ニコラ・ポテルやシャルル・ルソー、ベルナール・クレール=ダユ、アンリ・グージュ、オベール・ド・ヴィレーヌなどの大御所らの醸造法をお手本に、ワイン造りを開始しました。 当初4.5haだったブドウ畑は、徐々に買い足していき、2005年にはドメーヌ・トマ=モワラールから特級畑を購入しました。これにより、ドメーヌのポートフォリオは一層華やかさを増し、シャンベルタンとロマネ・サン・ヴィヴァンが増え、現在7つもの特級畑を所有する、ブルゴーニュ最良のドメーヌの一つにまで、上りつめました! グラン・クリュは、モレ・サン・ドニにクロ・ド・ラ・ロッシュ、クロ・サン・ドニ、シャンボール・ミュジニィにボンヌ・マール、ジュヴレ・シャンベルタンにシャルム・シャンベルタン、ル・シャンベルタン、ヴォーヌ・ロマネにロマネ・サンヴィヴァン、フラジェ・エシェゾーにエシェゾーを所有しています。 ジャック・セイスは、赤ワインの造り手として有名ですが、コート・ド・ニュイでは珍しい、白ワインの造り手でもあります。1985年の霜害で、村名モレ・サン・ドニの一部が枯死したのを機会にシャルドネを植え、モレ・サン・ドニ ブランとしてリリースしたことが始まりです。こちらも、同じく高評価を獲得しています。さらに、モレ・サン・ドニ1級畑モン・リュイザンの0.6haの畑にもシャルドネを植え、2000年からリリースを開始しています。 1987年からリュット・レゾネをとり、2001年からは徐々にビオロジックへと移行。現在はビオディナミ農法を大半の畑で採用しています。 完全無除梗による全房発酵が特徴で、梗が色素を吸収するため、色調は比較的淡いものの、香りと味わいはしっかりしたワインが造られます。また、梗をまるごと使用することで、除梗の際に果実を傷つける心配がないことも、採用の大きな理由なのだそう! 現在は、息子のジェレミーとアレックがそれぞれ醸造と販売を担当し、ドメーヌを実質的に引き継いでいます。 ジェレミーに変わってからは、ヴィンテージに応じて除梗率を変え、以前よりも色合いはしっかり、果実味も充実したものとなっています。全体的に淡やかな色調ですが、華やかな香りと骨格と長命さ、そして「松茸の香り」に似た、ウットリする芳香が、デュジャックの特徴です。 素晴らしい香りと、絹のような酒質が最高! ピノ・ノワール好きなら必ずコレクションに加えたい生産者の一人です。 (ドメーヌ・デュジャックが運営する生産者と農家の緊密で長い関係に基づいて作られている、ネゴシアンワインとしては新しいスタイル、「デュジャック・フィス・エ・ペール」もオススメ! →デュジャック・フィス・エ・ペール) |
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