ル・ドメーヌ・ダンリLe Domaine d'Henri心の震える芸術的シャブリシャブリの帝王とも呼ばれるミッシェル氏が、人生の集大成として手がけたドメーヌ・ダンリのお披露目会に行ってきました。 初ヴィンテージなので、期待でいっぱいでしたが、期待を見事に超えてきました;^^ 久しぶりに心が震えるシャブリに出会いました。 シャブリの2トップ、ラヴノーやドーヴィサのような表現力や華やかなイメージまではまだ達していないのかもしれないのですが堅牢な印象があり、これから年々研ぎ澄まされていく可能性を大いに秘めていて追いかけていきたい生産者だと確信しました。 お披露目会のちょうど2日前にドーヴィサのフォレ09を飲んだのですが、ドーヴィサも美味しいのですがあまりに華やかでグラス1杯でいいかな・・という印象。それに比べダンリは1杯飲んだ後にもう1杯飲みたくなっちゃうような、病み付きになる酒質。ゆっくりと開いて、温度が上がるにつれ香りに甘味が出てきてジューシーで繊細な果実味に深みがプラスされます。 特に一番上のエリタージュは、ラフォンやルフレーヴのようにワインの核がもつパワーはものすごく、酸やミネラル、果実のポテンシャルが凄くて驚きました。まだまだ飲むには早すぎるようですが数年放っておいて飲んでみたい!! シャブリのような土地で全房発酵、補糖なし、天然酵母、フィルターほぼなしという造り方、マサル、古樹、、などどれをとってもワイン好きを刺激する栽培や醸造。こんなに寒い地域でスターターなしはふつうは考えられないみたいですがブドウそのものの質の良さが、これらの造り方につながっているようです。 こうゆう、心から感動するワインを飲むと、ワインは芸術だなと感じます。味わいのレベルを超えた芸術的なワインにしか存在しない、官能的な美しさを持ち、ぐいぐいと惹きつけられるほどの魅力に、シャブリの素晴らしさを実感しました。 ラフォンやルフレーヴ、ラモネ、コシュ・デュリなどのトップワインを知り尽くした方に飲んでいただきたい。ご満足いただける自信120%!! 心の震える芸術的シャブリシャブリ=安ワインのイメージをお持ちのままの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、今ブルゴーニュの造り手が注目しているのはマコンとシャブリなのです。 ご存知の通り、2012年のブルゴーニュは収量が少なく、ACムルソークラスで現地価格が1.5倍以上に高騰。ACブルで3~4000円、1級畑で5000円くらい高くなるのではないかといわれています。そんな中、全世界で2%しかないとされる、石灰岩土壌に恵まれたシャブリは改めて注目されています。今後10~20年先、シャブリのテロワールがますます認知され、ブランド力が向上することが予測されます。 ミッシェル・ラロッシュ氏は僅か 6ha の小規模零細ドメーヌから、世界的に著名な 100ha 超の銘畑を所有するクオリティネゴシアンに発展させた、シャブリを代表するワイナリーを築いた偉大な方。 その名がワイン史に燦然と輝くのは、大規模ワイナリーながら、最高峰の品質を誇るワインを生み続けてきたことにあります。氏は、シャブリのグラン・クリュ協会の会長も務め、1998 年には、ワインスペクター誌で<ホワイトワイン・オブ・ザ・イヤー>に輝くなどシャブリ最高峰の名誉を欲しいままにしてきた、まさに“シャブリの帝王”と呼ばれる大人物。 ル・ドメーヌ・ダンリは16 歳からワイン造りを行ってきたミッシェル氏が、50 年目にして、人生の集大成として選んだのが、「テロワール・ シャブリ」の究極を体現する「オートクチュール」のワイン。「洗練を究めるように磨きあげられた、 一点の曇りもなき緊張感のある芸術的領域に達したワイン」なのです。 このシャブリは普通ではありません! AC シャブリはトップクラスの造り手による1級シャブリに比肩し、1級フルショームのワインは、同じくトップクラスの造り手によるグラン・クリュのレベルに匹敵するのです。 もはや音楽や絵画等と同様の「芸術領域」の価値感を備えた「神に祝福されたワイン」です。 ミッシェル氏にとっての「人生の集大成」であり、「伝説の最終章」であるル・ドメーヌ・ダンリは、 同時に名門ラロッシュ家の6代目、7代目…にも連綿と引き継がれてゆく「永遠への始まり」でもあります。
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ル・ドメーヌ・ダンリ Le Domaine d'Henri
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