「イタリアが愛する100のブランド」に選出された生産者

2004年にモスケッタ兄妹によって設立されたビアンカヴィーニャは、コネリアーノ・ヴァルドッビアデーネに点在する3つのエリア(断崖絶壁のサン・ガロ、プロセッコの中心地であるコネリアーノ、中世から銘醸地として名高いフェレット)に畑を所有しています。兄のエンリコ・モスケッタはプロセッコの地に生まれ、イタリア最古のコネリアーノ醸造学校で農業学と醸造学を修め、20年以上醸造家を務めました。エンリコ氏の「最高峰の一本を醸したい」という情熱を、妹エレナとその夫がサポートし、運営しています。高品質のプロセッコを生み出すビアンカヴィーニャは、2015年のミラノ万博時に「イタリアが愛する100のブランド」にプラダやグッチ等と並び、348社あるプロセッコメーカーとして唯一選ばれる快挙を達成します。また2018年にはガンベロ・ロッソ誌で最高評価のトレビッキエーリを初獲得し、その後2021年版まで4年連続で獲得し続けるなど、まさにイタリア国家を代表するプロセッコの造り手です。

テロワールが奏でるプロセッコの旋律

プロセッコエリアのほとんどが平地や沖積土壌なのに対して、ビアンカヴィーニャの畑は丘陵に位置し、粘土質や石灰岩土壌です。畑は海抜150m～450mまで変化する急斜面で、豊富な日照とアルプス山脈やアドリア海からの風による冷却効果で、ブドウは適度な酸を保ったまま完熟します。また、徹底した低収量にこだわり、生物多様性の保護にも取り組んでいるワイナリーで、EU規定のユーロリーフ認証を取得しています。

華やかな白い花の香り、シャープな酸、ミネラルを与えるサン・ガロ。芳醇な果実味、厚みあるボディ、力強さを与えるコネリアーノ。そしてそれらを調和するフェレット。異なる3つのテロワールの特徴と要素が、プロセッコを熟知したエンリコ氏の手によって、複雑さと華やかさを併せ持つ、唯一無二のプロセッコとなります。