オーストラリアワイン。どんなイメージをお持ちですか？　『日常消費用のワイン』、『安いワイン』、『スパイシーで野性的なシラーズ』等。。。かつてのイメージからそのように言われることも多かったオーストラリアワインはここ数年で目まぐるしい進化を遂げつつあります。　
ここで少しだけオーストラリアワインの歴史のお話を☆

オーストラリアのワイン造りは1800年代の初頭にまで遡ります。この時日本は何と江戸時代！イギリスからブドウの木が持ち込まれ、1830年ごろから高級ワインが造られるようになりました。1883年にはTAHBILKがボルドーを打ち勝つほど!!

しかし、1880年代半ば、ヨーロッパではフィロキセラというブドウの根を枯らす害虫により、2/3もの葡萄が枯れてしまい大打撃・・・(／ロ゜)　もちろんポルトガルも大打撃をうけポートワインを作れない状況に。そこで世界の需要に迫られオーストラリアではワイン造りの8割も酒精強化ワイン(シェリーやポルトなど)が造り続けられました。

世界大戦を終え、1950年頃からヨーロッパからの移民が増え、テーブルワインとして楽しむスティルワインや、1800年代の高級ワイン造りが復活。国内外の需要の伸びにより、量産される安ワインが多く作られることに・・・多くの方のイメージは、この安くてがぶ飲みワイン、のイメージではないでしょうか；＾＾　そんな暗い時代を経て1970年ごろからテロワールに注目した高品質ワイン造りがはじまりました。

変わり続ける、オーストラリアワインの歴史の中、こつこつと地道にいいワインを作り続けてきた生産者がいました。そんな生産者の1人、ヘンチキをご紹介！！

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【ヘンチキ　Henschke 】

ヘンチキ家のワインの歴史は1862年、ドイツからの移民、ヨハン・クリスチャン・ヘンチキが小さな畑から家族や友人にふるまうためのワイン造りから始まります。

そのワインがとても好評になり1868年以降一般販売することに。４代目のシリル・ヘンチキはブレンドワインや酒精強化ワインが流行していた時代に、あえて品種豊かな単一畑から高品質のスティルワインだけを造ることに全力で取り組みます。

ヘンチキのあるエデン・ヴァレーはオーストラリアで最も偉大なワインを生み出すテロワールです。「神の恵みの丘」という教会の側の畑から取れるヒル・オブ・グレイスは樹齢130年にも及ぶシラーズ100%で造られます。この畑は普段は立ち入り禁止で、もし立ち入りを許されても靴を覆うビニール袋をつけなければいけないのです！！　それはプレ・フィロキセラの畑にフィロキセラを持ち込まないようになのです。

最高級の単一畑にこだり、“素晴らしいワインは素晴らしい畑から”という考えに基づき、エデン・ヴァレー、バロッサ・ヴァレーとアデレード・ヒルズの地域から最高なブドウを選出。

現在、６代目と共に、オーガニックやバイオダイナミックの理論に基づき、先祖が残した畑をより豊かなものにし、後世のワイン造りをより良いものにする計画など、今後も様々な発展が期待されています。

そんな素晴らしい品質を誇るヘンチキのワインは非常に輸入量も少なく、入手困難なアイテムです。ワイングロッサリーでは少しだけ入手することが出来ました。この機会にお試しください。

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でも、オーストラリアワインでこの価格は高いんじゃないの(σ。σ)
なんて方に、のんでいただきたい！　私もかつてはヘンチキってそんなにすごいの？と懐疑的でした・・・しかし、飲んでみると皆がオーストラリア一番のシラーズと口をそろえて言うのがわかりました(>_<)　ピノ・ノワール好きも楽しめる艶やかで上品なシラーズ！！！
これは飲んでみる価値大ありです☆★☆

公式URL：http://henschke.com.au/