9代に渡って受け継がれている歴史ある造り手

ロジェ・クーロンはモンターニュ・ド・ランスのヴリニィのレコルタン・マニピュランの造り手です。1810年に創業し、9世代に渡って受け継がれ、現在はエリックとイザベラ・クーロン夫妻が継承しています。１級村では、モンターニュ・ド・ランスのヴリニィ、クロム・ラ・モンターニュ、パルニー・レ・ランス、ヴィレール・アルラン東側斜面中腹に畑を所有。チョーク質、粘土質、砂れき質、合わせて約10haあります。109区画に分かれており、そのうち26区画は樹齢40年以上です。中でも 「Les Linguets」 「Les Limons」「Le Village」は、樹齢59年、65年、82年です。「Les Gouttes d'Or」は粘土、「Les Champs Chevalier」は海砂、「La Vigne des Moines」は石灰華、「Les Limons」はチョークの土壌です。2012年に特級村シュイィのシャルドネ畑 「Les Hautes Partas」を入手しました。栽培はデュラーブル(リュット・レゾネの一種)を採用し、テロワールを最大限に引き出すよう努めています。

ロジェ・クーロンは、シャンパーニュの生産者「エグリ・ウーリエ」、「ジャック・セロス」、「ジャクソン」、「ラルマンディエ・ベルニエ」 と一緒に 「TRAIT-D-UNION(トレ・デュニオン)」 という団体を、文化交流を主目的に2012年に結成し、隔年、海外各国とシャンパーニュの各蔵元のメゾンにおいて開催しています。毎年、ワイン造りの背景にある文化的テーマを掲げ、それぞれのテーマに沿った文化交流イベントや、各テーマにおける各国を代表する有識者を迎えての意見交換会、 試飲会を開催してきました。その活動は国境やジャンルを超え、世界の醸造家らと意見交換をしながら、常に品質向上のために熱い情熱を注いでいます。