テルモンの哲学が映し出された1本

テルモンはヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のダムリーに本拠地を構える家族経営のエステートです。1912年に栽培農家だった初代当主、アンリ・ロピタルが自らのブランドでシャンパーニュを造ることを決意したことから歴史が始まり、現在は、4代目となるベルトラン＆パスカル兄弟が引き継いでいます。

「LA TERRE(大地)」という名を冠したこちらのシャンパーニュ。豊かな大地の恵みをそのままに反映し、「テルモン」の哲学を体現しています。2018年に瓶詰めし、セラー内で3年熟成。デゴルジュマンは2021年です。

スパイスの効いたアーモンドやスミレのようなフローラルな香りに、焼きスモモのようなアロマが空気に触れるにつれ表れてきます。口に含むと、砂糖漬けのレモンに、アーモンドやマジパンなどが絡み合う味わいや、「成熟したフレッシュさ」の繊細な緊張感が余韻に感じられます。