カステッロ・ディ・フォンテルートリCastello di Fonterutoliキャンティ・クラシコで、最も歴史深いワイナリーの一つカステッロ・ディ・フォンテルートリは、キャンティ・クラシコ地区の中心部、カステッリーナ・イン・キャンティに位置し、1435年からマッツェイ家が所有しています。スーパータスカンの真の改革者であったフォンテルートリは、現在はスーパー・キャンティ・クラシコの改革者として注目を集めています。長年キャンティ・クラシコ協会の会長を務めてきたラポ・マッツェイ氏を筆頭に、彼の2人の息子、フィリッポとフランチェスコが現在24代目当主としてワイナリーを運営しており、テロワールの特徴を最大限に生かした高品質のワインを造り続けています。 徹底した品質管理と最先端の設備カステッリーナ・イン・キャンティに約650haの土地を所有し、その内117haで栽培が行われています。ブドウ畑は大きく「Belvedere」「Caggio」「Fonterutoli」「Le Ripe」「Siepi」の5つのエリアに分かれており、それをさらに120の区画に分けて個別に管理し、各テロワールに適したクローンや品種が植えられています。中でもサンジョヴェーゼは40年に渡り、マサルセレクションとクローンセレクションの研究を重ね、結果、現在36の異なるバイオタイプが植えられ、その36種のサンジョヴェーゼのブレンドから「MIX36」が造られています。キャンティの標準的な植樹率が2,500本/haと言われているところ、フォンテルートリは7,500本/haと3倍の密度、収量は1本当たり800g~1kgと徹底した高密度、低収量を行っています。 また、「商品やサービスは、代替のない資源を使用したり、環境にダメージを与える方法で生産させるべきではない」という思想の基、長期的な視点で環境の質に貢献するサスティナブルなアプローチに努めています。 2007年には、天然の地形を活かしたセラーと最新の設備と規模を誇る醸造所が完成しました。デカンター誌でも「キャンティで最も素晴らしいセラーの1つ」と称されたこのセラーは、家族の一員の建築家であるアニエス・マッツェイによってデザインされました。3階建ての建物の内65%が地下にあり、ポンプを使わずに重力で果実・果汁を移動させるグラヴィティフローを採用した造りになっています。また、76のステンレスタンクで100を超える区画から収穫されたブドウを別々に醸造しています。発酵ではブドウにストレスをかけないパンピングオーバー(ルモンタージュ)は行わず、パンチングダウン(ピジャージュ)のみ行っています。地下15mにある樽熟庫は岩壁に天然の湧き水が流れ、適度な湿度と温度が保たれています。 |
カステッロ・ディ・フォンテルートリ Castello di Fonterutoli
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