マルヴィラMalviraアルネイスに特化したロエロ地区を代表する生産者マルヴィラは1950年にジュゼッペ・ダモンテ氏が創立した家族経営のワイナリーです。ファミリーは1300年からピエモンテの銘醸地ロエロ地区に暮らしており、ワイン造りが始まったのは、現在醸造と栽培を取り仕切るロベルトとマッシモ兄弟の代から。一貫して自社ブドウのみからワインを醸造しており、創設当時わずか2haだった畑は、現在45haにまで拡大しています。醸造は兄ロベルトとその息子ジャコモが、栽培は弟のマッシモとその息子のフランチェスコが従事しています。イタリア最高峰のブドウ品種ネッビオーロをはじめ、マルヴィラではロエロの固有品種「アルネイス」のパイオニアとしての歴史を持っています。それぞれ畑別に醸造したネッビオーロとアルネイスは、世界中の多くのファンを魅了しています。 このマルヴィラのワインの特徴であるエレガントさは、遠い昔、畑のある場所が海だったことに起因する美しいミネラルにあります。若いうちからも楽しめますが、生産者としては「早飲みタイプとしてではなく、長熟タイプのワインとして楽しんでほしい」とのこと。ピエモンテの郷土料理との相性はもちろん、私たち日本人の舌にも間違いなく満足感を与えてくれるでしょう。 EU認定を受けるマルヴィラのブドウ畑豊かな土壌に織りなされた、多様な歴史をもつロエロ地区。地名は、14世紀にこの土地を統治していたロエロ伯爵に由来しています。紀元前1000年にはこの土地が形成されていたことが確認されていますが、かつては完全に海に覆われていました。このことがロエロの土壌をより砂質に、石灰質にしている証で、実際ブドウ畑では今でも当時の化石や貝殻を見つけることができます。ワイナリーではこの畑を大変誇りにしており、先祖代々受け継いできたこの素晴らしい大地とブドウ畑を維持していけるように、細心の注意と配慮を心がけています。2017年ヴィンテージからはEU認定のオーガニックワインもリリース。それは厳密なるEUのオーガニック基準を通ったという証で、マルヴィラは畑とともに、醸造所もEU認定を受けています。 またマルヴィラは、その敷地内にVilla Tiboldi(ヴィッラ・ティボルディ)というレストランを持つアグリツーリズムを経営しています。修復に4年の歳月を費やし、1700年代の古いヴィッラを、2003年10月27日にアグリツーリズムしてオープンさせました。ビル・ゲイツやジョージ・クルーニーなどのセレブも訪れた事でも有名で、「美しいブドウ畑の景観」で世界遺産に認定されたほどのブドウ畑の真ん中にあるヴィラで宿泊し、レストランで贅沢な時間が過ごすことができます。 |
マルヴィラ Malvira
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