パトリス・リオンPatrice RION天才的な醸造センスを誇る実力派ドメーヌニュイ・サン・ジョルジュに本拠地を置くパトリス・リオンは、2000年に設立された比較的新しいドメーヌです。歴史は20年程と浅いものの、現当主のパトリス氏は、父の代からドメーヌの中心を担った経験を活かして、ピュアでエレガンスに満ちたワインを造っています。ピノ・ノワールの神様と呼ばれるアンリ・ジャイエ氏から強い影響を受け、各地でコンサルタントとして活躍するなど、天才的な醸造のセンスを発揮。所有する優良な畑の数々で素晴らしいワインを造り出し、一気にニュイ・サン・ジョルジュを代表するドメーヌのひとつへと引き上げました。今では世界中の有名レストランでオンリストされ、シェフやソムリエからも厚い信頼を得ています。 徹底的な栽培管理を行うネゴシアン「ヴィニフィカトール」としての一面パトリス・リオンは「ドメーヌ」と「ネゴシアン」の2つの顔を持ちあわせています。パトリス氏はただのネゴシアンではなく「私はヴィニフィカトールだ」と言います。「ネゴシアン・ヴィニフィカトール」とは、自社畑と同じ品質を確保するために、契約農家に対してブドウ栽培の指導や、自身でブドウの成熟の状態をチェックし収穫日まで指示を行う形態のネゴシアンのこと。自社畑以外においても良質なブドウを育てることができるという、パトリス氏の自負が表れた言葉です。パトリス・リオンのピュアでクリーンな美しいスタイルは、ドメーヌものネゴシアンものに関わらず一貫しており、しっかりとしたタンニンとエキス分がありながら透き通った泉を思わせるエレガントなワインが生み出されています。 ドメーヌの実力を物語る多彩なポートフォリオパトリス・リオンが自社で所有する畑は約6ha。ニュイ・サン・ジョルジュとシャンボール・ミュジ二ーを中心にして全16銘柄を手掛けています。グラン・クリュの入手は日本においては困難ですが、パトリス・リオンの注目すべき点は一級畑の豊富なラインナップと品質の安定感。所有する一級畑は全8銘柄で、どの銘柄も畑の個性をしっかりと反映しており、同じ村のキュヴェでも畑ごとのスタイルの違いを明確に味わうことができます。中でも、モノポール(単独所有畑)のニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ クロ・サン・マルクは、ニュイ・サン・ジョルジュのモノポールの中で最古の畑。ドメーヌのトップ・キュヴェと呼ぶのに相応しいパトリス・リオンのスタイルを堪能する上で必飲のキュヴェです。パトリス・リオンのワインはレストランシーンにおいても重用されており、「ジョルジュ・ブラン」など有名グルメガイドに名を連ねるレストランがオンリスト。よいワインを造り続けてきたという実績と信頼はワイン業界内においても高く評価されていると言えます。 |
パトリス・リオン Maison Patrice RION(Negotian Vinificateur)
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