フリードリッヒ・ベッカー　ムッシェルカルク　リースリング　2011

ドイツの頂点を極めた上級バックヴィンテージ

ブドウとキツネのエチケットでおなじみ、ドイツのピノ・ノワールのトップ生産者としての地位を築いたフリードリッヒ・ベッカー。ドイツでいちばん権威のあるワイン評価誌「ゴーミヨ」で、最優秀赤ワイン賞を何年にもわたって受賞する屈指の生産者です。

ムッシェルカルクは、醸造所を創立したベッカーシニアの息子、フリッツさんがヴァッハウでの修行から戻った際に「さあ、お前に何ができるか見せてみろ！」と言われて造り出された、集大成といえるキュヴェ。リリース後、ワイン雑誌ヴィノムにて最優秀辛口リースリングに選ばれています。貝殻石灰岩土壌の隆起の激しい特級区画のみから収穫されたブドウを使用し、土壌の個性が最大限に表現されています。発酵前のスキンコンタクトでの浸漬時間も特に長く、石灰の要素がより強く表れる、まさに1級クラスの上級リースリングです。

青リンゴのやわらかい香りがあふれ、美しいミネラルを伴うアタックとフレッシュな果実味が、辛口でありながらもまろやかで上品な味わいを作り出します。最後の余韻までミネラルがしっかりと存在を主張する、素晴らしい完成度。10年以上の熟成を経て、酸とのバランスがとれた極上の味わいとなっています。