シュタット・クレムスStadt Krems熱心なワインメーカーが率いる550年以上の歴史あるワイナリーシュタット・クレムスは、ローマ皇帝であったレオポルド4世男爵が設立した病院所有の畑にまで古くは遡ることができます。ヨーロッパの中でも550年以上の歴史がある最も古いワイナリーの一つで、現在はクレムス市が経営を担っています。ワインメーカーであるフリッツ・ミースバウアー氏はフライエ・ワインゲルトナー・ヴァッハウ(現ドメーヌ・ヴァッハウ)のチーフワインメーカーに若干20歳で就任。同ワイナリーを世界一の協同組合に仕立てながら、自身の完璧主義が災いし、組合出資者(畑の所有者)から2003年に解雇されてしまう、というその品質に対する追求心の高さが伺い知れるエピソードはあまりにも有名です。シュタット・クレムスのゼネラルマネージャーに就任すると、今度は市営ワイナリーを瞬く間に高品質なワインを造るワイナリーに蘇らせました。ストイックなまでのミースバウアー氏の指導のもと、パワーや濃縮感よりも、フレッシュさと緻密さに重点を置いてワインは造られます。 格付け優良畑から収穫したブドウで造る上質なワイン43haの自社畑を持ち、クレムスの最良の場所にテラス状の畑を持っています。その中でも主要なブドウ品種はグリューナー・ヴェルトリーナーとリースリングで、生産量の95%以上を占めます。ベーシックワインから上級ワインまで造っており、特に上級ワインは「エーステライヒトラディツィオンヴァインギュンター」の1級畑「エアステラーゲ」に格付けされている「Köglコーグル」や「Gaisbergガイスベルク」といった優良畑から収穫されたブドウから生産されます。 「エーステライヒトラディ ツィオンヴァインギュンター=オーストリア伝統醸造所連盟」はドナウ河沿いの4つのワイン産地(カンプタール、クレムスタール、トライゼンタール、ヴァーグラム)で区画畑の格付けをしている団体です。 |
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