ヴァイングート・レートWeingut Lethヴァーグラム最良の場所に位置するワイナリーヴァーグラムのワイン産地は、ドナウ川の北岸、ウィーンとクレムスタールの間に位置するテラス状の畑に広がっています。土壌は、オーストリアを代表する品種グリューナー・ヴェルトリーナーと最も相性がよいレス。レート家は、その中でも最良と呼ばれるフェルス村Felsにあります。1960年に父が築いたワイナリーを運営するのはフランツ・レート。栽培・醸造の専門学校を卒業した後、ドイツ・ヴュルテンベルクで修業ののち家業に加わりました。最近では、息子フランツ・ジュニアがセラーマスターとして活躍しています。 ワイン造りの哲学小さい頃から父が働く姿を見て育ったフランツは「ワイン造りこそ天職」と仕事をエンジョイしています。父に代わってワイン造りの指揮をとるようになった時、フランツが目指したのは、大量生産ではなく、高い品質のワインを造る小さな生産者になること。当時はまだ1985年に起こったワインスキャンダル(オーストリアワインの一部にジエチレングリコール不凍液が混入していた)の影響が尾を引いていたそうです。「ヴァーグラムのレス土壌は、オーストリアやヨーロッパで一番グリューナー・ヴェルトリーナーに向く」とフランツは言います。またその親戚筋であるローター・ヴェルトリーナーは、古い歴史をもちながら今ではあまり生産されない品種ですが、ここヴァーグラムの名産であり、レートのフラッグシップ・ワインです。「私たちは特にビオロジック認証を得ていない。それは団体に加盟するのでなく、ブドウの木がベト病などの病気にさらされた時自分たちの方法で対処したいから。しかしこの25年間除草剤は使っていないし、その他の農薬もできる限り少量を心がけている。我々の土地はハンガリーからの温かいパンノニア気候とヴァルドフィアテルの森からの冷たい空気が循環する理想的な環境で、もともと潅漑も必要としない。カバークロップを施した畑は植物や昆虫たちの宝庫」と語ります。醸造面では「ブドウの自然なフレーバーをボトルに詰める」のがポリシーで、できるだけ人為的解除を少なくするために、ブドウを健康で完熟の状態で収穫し、野生酵母で醸造しています。 |
ヴァイングート・レート Weingut Leth
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