クラッハーKracher「世界三大貴腐ワイン」に並ぶ貴腐ワインの世界的生産者結束力のあるチームであるクラッハー家は、ノイジードラーゼー湖畔のイルミッツに居を置き、同時に世界中にネットワークを持っているオーストリアを代表するワイナリーです。力強いパワーを持ったワイナリーの現当主ゲオハルト・クラッハーは、父の死去に伴い、2007年に予定よりも少し早くにワイナリーを引き継ぎ、以来精力的に経営に当たっています。イギリスのインターナショナルワインチャレンジにおいては「Sweet wine maker of the year」を8回も受賞する快挙を成し遂げ、ついに殿堂入りとなりました。「世界三大貴腐ワイン」と一般的に言われている貴腐ワインがありますが、クラッハーはそれらの貴腐ワインと並び、間違いなく世界の中でも最高に完成された貴腐ワインの代名詞になっています。 高貴な甘口ワインが造られる理想的な環境暑く乾燥した夏、非常に寒い冬、雨が多い春、そして晴れの温暖な日が続く秋。これがゼーヴィンケルとハンガリー東部のパノニア気候の特徴です。しかも、ノイジードラーゼー湖によって、世界でも他には見られない特殊な気象条件がここにはあります。広い水面が夏の乾燥を和らげています。秋には、夜発生する濃い霧が朝まで残り、日が差し始めるとゆっくりと消えていきます。こういった気象条件が、高貴な甘口ワインが造りだされる貴腐「ボトリティス菌」を発生させるための理想的な条件なのです。 クラッハー家のブドウ畑は国立公園のきわ、一部は保護地域の中にあります。一見真っ平に見えるこの地域も、よく眺めると「起伏」があります。1m~1m半の起伏が続き、これがブドウの生育、とりわけボトリティス菌の質に大きな影響を及ぼしています。畑の面積のおよそ3分の1は砂と砂利、3分の2は砂利と黒土の土壌です。このため、水はけがよくブドウの木は地中の深い場所まで根をはります。植樹密度を高くすることで、ブドウの木に「ストレス」を与え、これによって数は少ないながら、凝縮した風味のブドウを収穫することができます。主な品種は、ウェルシュリースリング、シャルドネ、ショイレーベ、トラミナーそしてムスカット・オットネルです。この他赤ワインも造っています。 |
クラッハー Kracher
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