テトラミソスTetramythos絶滅危惧品種アグリピオティスの護り手ワイナリーは1999年にこの土地の出身であるスパノス兄弟と醸造家パナヨティス・パパヤノプロス氏によって設立され、ペロポネソス半島北西に位置するアノ・ディアコプトを拠点としています。テトラミソスの畑は1997年からオーガニック認定を受けており、ワイン造りのすべてのプロセスにおいて、最小限の介入にとどめるというコンセプトが根底にあります。これはいわゆる「Sense of Place土地の感覚」、つまりはこの土地に根付くテロワールを活かしたワイン造りをするというアイデアで、自然を大切にしたワイン造りを行っています。また、絶滅の危機に瀕していた品種アグリピオティスは、ギリシャで唯一テトラミソスだけが栽培を行っており、この品種を守り育てています。 アノ・ディアコプトのアエヤリアは、古代から続く歴史的にも重要なギリシャのトップテロワールです。古代の地理学者パウサニアスもこのアエヤリアの土地をブドウ栽培にとって理想的な場所だと述べています。実際、ギリシャにおいて一番純粋な土地の1つと考えられおり、そこに流れる水質とその低い汚染度は大変有名です。そのため、ギリシャでは一番高いオーガニック農法のパーセンテージを誇ります。14haに及ぶ北側に面したテトラミソスの畑は650~1050mのギリシャで最も標高の高い場所に位置します。大多数のブドウの樹は伝統的なブッシュヴァイン仕立てです。肥料にはヤギの糞だけを使っています。コリントス湾岸からのそよ風、高い標高、北側に面した畑、夏季の熱い南風からブドウを守る山々。これらがギリシャでも屈指の冷涼なテロワールを作り出しています。そのため、この土地で生まれるワインはクリーンでミネラル感があり、熟成していても溌剌としたフレッシュ感の残るエレガントな仕上がりとなります。 |
テトラミソス Tetramythos
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