ドメーヌ・コーセイDomaine KOSEI先人の志を受け継ぎ、メルローのみでワインを造る新設ワイナリードメーヌ・コーセイは、長野県塩尻市、信州桔梗ヶ原ワインヴァレー片丘地区に、2018年に設立された新しいワイナリーです。ワイナリーを率いるのは最高醸造責任者である味村興成氏。 1950年代、当時、桔梗ヶ原で世界に並ぶワインを夢見ていた林五一氏と、三男の幹雄氏が長野県で最古となるメルローの樹を植えました。塩尻ではじめて実ったこのメルローの樹は、今もなお深いしわを携えてどっしりと根をおろしています。当時、いくつかの農家がメルローの栽培に挑戦しましたが、接ぎ木がうまくいかずに栽培をあきらめていました。しかし、幹雄氏が粘り強く試行錯誤を繰り返した結果生み出されたのが「高接ぎ木」です。ある年の大寒波でコンコードやナイアガラが軒並み枯れてしまった時、五一氏と幹雄氏が植えた高接ぎ木のメルローは、大寒波にあっても1本も枯れることなく春を迎えました。これを機に、桔梗ヶ原のメルローは脚光を浴びるようになりました。「塩尻の地でメルローを育て、ワインを造る」この先人の志を引き継ぎ、ドメーヌ・コーセイはただひたむきに豊かなワインの本質を追求しています。 塩尻は北アルプスの麗に位置し、松本盆地の南部にある内陸性気候の地域です。アルプスを吹き撫でる風の通り道、澄んだ大気による日照時間の長さ、様々な要因が合わさってこの地はブドウにとって最高の地であると言われており、様々なワイナリーが点在しています。また、火山灰を母材とする黒ボク土で覆われたドメーヌ・コーセイの圃場は、主に砂礫層と粘土層によって形成され保水性と水はけのよさを兼ね備えた独自の地層によって、メルローのうまみを凝縮させ、個性を際立たせるのです。 ドメーヌの畑では、メルローの樹と一緒に薔薇を植えています。薔薇は非常にデリケートな植物のため、ブドウが病気にかかる前に、薔薇が様々なサインを発してくれる。そのため、ブドウを守るための手を事前に打つことができる。そういった理由から、薔薇をドメーヌのコンセプトに携え、こだわり抜いたワインを醸造しています。 |
ドメーヌ・コーセイ Domaine KOSEI
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