ドメーヌ・ゴワゾ　コート・ドーセール　ラ・ロンス 2020

ピュアながら骨格とミネラル果実味のバランスに秀でたピノ

サン・ブリとイランシーの間のサン・ブリ・ル・ヴィヌに本拠地を置くドメーヌです。1979年にジスレーヌとジャン・ユーグ夫妻がドメーヌを継承。 現在の代になってからすぐに有機農法に取り組み始め、2005年にはデメテールを取得。フランスの他のトップ・ヴィニュロンと同様に、偉大なワインは偉大なブドウ栽培から生まれることを認識しており、できるだけ自然な環境を作り出すために栽培に十分と手間をかけ、さらに丁寧に醸造されます。 キンメリジャン石灰岩が豊富で特殊な地質もシャブリと同じ。そして、シャブリ地区の隣で「美味しいブルゴーニュの白」としての地位を確立したコート・ドーセールのAOP規定の変更による恩恵を受けています。（シャブリ以外のシャルドネに加えて、ソーヴィニヨン・ブランやアリゴテの栽培も認められる。） 美しく造られたワインの数々は、価格と品質の比率も非常に素晴らしく、フランス国内で絶大な支持を得ています。 ワインは全体的に深みがあり、テロワールの力強さが感じられ、シャブリのどのワインよりも白亜質土壌の根底にある透明感が表現され、素直でピュアな果実味。熟成のポテンシャルも兼ね備えています。

ジュラ紀上部と、キンメリジャン層、白色泥灰土の畑。完全除梗したブドウをマセレーションし、ルモンタージュのみ行い、ピジャージュはなし。天然酵母による発酵に、バトナージュ（澱攪拌）は行わず、SO₂の使用は最小限にとどめています。1～4回使用したフレンチオーク樽で13～15カ月熟成。

ピュアで輝きがあり絹のような舌触り。赤果実、フランボワーズ、苺、サクランボの甘みが感じられ、甘草やオリエンタルスパイスのニュアンスもあり、口に含むと洗練された味わい。赤い果実を食べているような円やかさの後に、胡椒のニュアンスへと展開。粘土質のテロワールからストラクチャー、ミネラル、果実味を引き出し、魅力ある味わいに仕上がっています。鶏肉、赤身肉のソース煮などによく合います。