果実味豊かでフレッシュな1本！

フィリップ・パカレはボージョレ出身で、代々続く栽培・醸造家の家系で育ち、自然派ワインの父故マルセル・ラピエールを叔父に持つ家系です。ブルゴーニュ・ディジョン大学で醸造学を学んだ後、2年間自然農法団体で働き、1991年からはヴォーヌ・ロマネの一流生産者プリューレ・ロックの元で10年に亘って醸造責任者を務めました。

ロマネ・コンティ社の醸造長に誘われる程の作り手ですが、自分の信念を持ったワインを造りたいとその座を蹴って2001年に自身のネゴシアンを立ち上げ、初ヴィンテージをリリース、現在に至ります。

2017年は6月の雨が適度に土壌に水分を与え、夏が乾燥したことで果実は理想的な成熟となりました。茎や種子を含めたフェノール類が、ピノ・ノワールにとって理想的な成熟に収まり、酸も保持することができました。例年より少し濃い色調で、フレッシュさとストラクチャーが両立しています。

こちらのACブルゴーニュはヴォーヌ・ロマネの区画から造られます。樹齢は60年程度です。チャーミングで果実味豊かな味わいに、いきいきとしたフレッシュさが感じられます。