ティボー・リジェ・ベレールThibault Liger-Belairヴォーヌ・ロマネのリジェ・ベレール家は18世紀初頭から、ブルゴーニュに畑を持つ名門。リジェ・ベレール子爵の従弟にあたる、ティボー・リジェ・ベレール氏はこの地の宝石とも言える、素晴らしい畑を財産として相続しました。それは、両親から彼へのワイン造りに対する期待が誰よりも厚かったからです。またあちこちの分益耕作農家に貸していた畑を取り戻し、一族の至宝ともいえるリシュブール、クロ・ド・ヴージョ、ニュイ・サン・ジョルジュ「レ・サン・ジョルジュ」にとどまらず他の畑からもワインを造り出します。初のリリースは2002年。従兄弟がラ・ロマネを引き継ぎ、彼はニュイ・サン・ジョルジュの一級畑「レ・サン・ジョルジュ」に広大な畑を所有することになりました。 その畑はニュイの中では著名であり、ティボーは2haを所有、なんと樹齢は60年を越えています。「仮にニュイ・サン・ジョルジュにグラン・クリュができるとしたら“レ・サンジョルジュ”だよ!」とティボー氏は胸を張ります。 彼は強い情熱を持った造り手であり、醸造者としての知識や技術を習得後、フランスのインターネット会社でワインのバイヤーとして働いていました。そして、バイヤーとしての広い知識や経験を活かし、ワインの醸造に携わるようになりました。まずは分益耕作で貸していた畑の本来のポテンシャルを取り戻すべく、2005年から有機の栽培を始めます。また、2005年から森まで行って樽の木を選ぶほど、細部にまでこだわっています。試行錯誤の末、栽培・醸造技術の高さを評価されて、現在世界屈指のワイン生産者として認められています。 ブドウ栽培は全て有機農法で行われ、一部ビオディナミも取り入れ、馬に鋤を牽かせるなどして耕作されています。低い収量で収穫され、更に選果台で選り分けられたのち除梗。あまりピジャージュもルモンタージュもされずに発酵。熟成に際して、新樽の使用率は最高でも40-50%です。醸造に余分な手を加えることはなく、自然な作風のワインに仕上げられますが、由緒正しき畑ならではの気品と強いミネラル感が感じられます。クラシカルなニュイ・サン・ジョルジュやヴォーヌ・ロマネの魅力を存分にお楽しみください♪ |
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