ミシェル・グロMichel Gros数あるグロ一家の総本家ヴォーヌ村のシンボル、グロ家は19世紀後半にはドメーヌ内で瓶詰し直接販売を始めたという名門。1830年アルフォンソ・グロ氏によって設立。1963年、4代目のルイの引退時に4人の子供が2組に別れ、2つのドメーヌに分割されました。1つはギュスターヴとコレットによる「グロ・フレール・エ・スール」。もう一つが、ジャンとフランソワによる「グロ・ペール・エ・フィス」。後者は73年、2人がそれぞれ独自にワイン造りをすることで再分割され、ジャンが設立したドメーヌが「ジャン・グロ」(後のミッシェル・グロ)、フランソワが設立したのが「フランソワ・グロ」(後のアンヌ・エ・フランソワ・グロ、現在のアンヌ・グロ)となりました。ジャンが95年の収穫を最後に完全引退すると、畑はジャンの子供達3人がそれぞれ相続。 長男のミッシェルはドメーヌの建物とモノポールのクロ・デ・レアを始めとする4haを得てミッシェル・グロの運営を強化し、現在に至ります。 彼のワインは、やや武骨で大地の匂いのする農夫的ワインながら、シルキーでエレガント。人とテロワールの調和を大切にしたバランスの取れたものとなっています。凝縮した赤系・黒系果実の雰囲気をもち、並はずれて良く熟成するワインを造りだします。 ブドウは収穫時に選別、100%除梗されますが、破砕はされません。タンクに入れた後、果汁濃縮機にかけアルコール度数を調整。果皮の成分をより抽出するために酵素は添加されますが、醗酵をなるばくはやく起こさせるため、低温浸漬をしません。10~12日間かけて醗酵後、1週間タンクに静置し大きな沈殿物を取り除きます。熟成は、30~100%の新樽を使い18~24ヶ月行われ、マロラクティック発酵後澱引き。瓶詰め3カ月前にアッサンブラージュ、卵白で清澄、ノン・フィルター。 |
ミシェル・グロ Michel Gros
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