ロレンゾンLorenzonブルゴーニュの新時代を牽引するライジングスターブリュノ・ロレンゾン氏は1997年に3代目当主となり、姉キャロリンヌを片腕としてドメーヌ運営をスタートさせました。幸運なことに、受け継いだ畑は30年間除草剤、化学肥料を使用していない健全なものでした。彼が造ったワインがリリースされるやいなや、「ラルページュ」「ギー・サヴォワ」「タイユヴァン」「ラ・トゥール・ダルジャン」など、老舗グランメゾンがこぞって買い付けたため、瞬く間に欧米で脚光を浴びるという衝撃的なデビューを果たしました。また、フランスの権威ある「レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス」誌も、彼が当主になるやすぐに、コート・シャロネーズ地区で星がつく数少ない生産者の一つとして1ツ星の評価を与えました。今やメルキュレのみならず、コート・ドールの銘醸ワインとも遜色のないクオリティーのワイン造りで、ブルゴーニュ全体でも注目を浴びる新世代の造り手の代表となりました。 一切の妥協を許さない「究極的なワイン造り」かつて「Mercurey=商売の神様」の名前から、世界中で人気を博した「メルキュレ」。ロレンゾンは「クロワショ」「シャン・マルタン」「クロ・デ・バロー」という、メルキュレに名声をもたらした南向き斜面の一級畑から、DRCと同様、もしくはDRCを超越するとも言える究極的なワイン造りで、珠玉のワインを生み出します。それは、一般的にイメージされるメルキュレのワインにありがちな乾いたタンニンのニュアンスを持つものとは一線を画し、白はコート・ド・ボーヌ特級格、赤もコート・ド・ニュイの並みいる一級、特級ワインを凌駕する味わい。ブルゴーニュを愛する人にこそ飲んでいただきたい究極の逸品です。 究極1:驚愕の密植度! 14,000~20,000本 (=DRCは1万本) 理想を追い求め「一流」から「超一流」へ90年代後半に衝撃のデビューを果たした黎明期は、究極のブドウを使ってパワフルな味わいとし、そこに自慢の最高の樽を用いた、ナチュラルながらも「スーパーカー」のごときワインで名声を博しました。しかしある日、故アンリ・ジャイエ氏が彼のもとを訪れ、ワイン造りの哲学について語り合った後、ブリュノ氏は、別格のフィネスやエレガンスを持つシャン・マルタンなどの「畑の個性を尊重するスタイル」への変更を決意しました。世間から評価を得やすいジューシーでパワフルなワインを容易に造れる「極上のブドウ」を持つのに、あえてテロワールの個性を表現するエレガンスの極みのごときワインを造ること(=既に評価を得ているスタイルを変更すること)は非常に難しい決断であり、また誰よりも樽を知り抜き、世間から評価を得やすい樽使いのワインを容易に造れるにもかかわらず、テロワールの個性を引き出すため、必要以上の樽の存在感を出さないことも、同じく非常に難しい決断です。しかしブリュノ氏は自らの生まれ育った地を主役においた「芸術のごときワイン」を造るため、あえて理想に向け舵を切りました。「ビバレッジとして味覚的に美味しいワイン」の領域を超え、そして「メルキュレ」の枠を超え、かつて数多くの伝説的ドメーヌが辿ってきた道を歩むロレンゾンは、ますます円熟の境地へと向かっています。 |
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