ポテンシャルを秘めた格付け3級シャトー

シャトー・ラグランジュはサン・ジュリアン格付け第3級シャトーです。1983年に日本企業のサントリーが買収してからブドウ樹の植え替えや醸造設備を一新するなど、ありとあらゆる改革を実施。その結果、品質が飛躍的に向上しグラン・クリュシャトーとしての名声を復活させます。21世紀に入り1983年以降に植えた苗木が、シャトーの主力となり、シャトー・ラグランジュは、グラン・クリュの畑が持つポテンシャルの限界に挑戦し続けています。

2008年といえば「シーズン後半の好天に救われた」ということが大きな特徴です。春先から雨が多く冷涼な気温が続き、7月は乾燥した暑い夏だったものの、8月に再び雨と涼しさが戻ってくるという天候サイクルでしたが、9月中旬に「ボルドーの奇跡」とも言うべき好天が訪れます！　連日の暑さと夜間の涼しさ、この寒暖差によってブドウが熟成したことで、最終的には素晴らしい出来となりました！

ブラックチェリー、カシス、ラズベリーの香りに、樽熟成由来のウッディーなニュアンスも感じられます。10年以上の熟成により、繊細で、エレガントな味わいがより洗練されています。熟成を経ても今後の熟成に期待できる高ポテンシャルな逸品！　ぜひデキャンタージュしていただき、より豊かな風味をお楽しみください。