【9年熟成の貴重なバックヴィンテージ！】
クロー・ド・ネル　ＩＧＰ　デュ・ヴァル・ドゥ　ロワール　グロロー　2015

受け継がれる超古木のグロローから造られる凝縮した果実味

2000年代初めにブルゴーニュ出身のカップル、ネリーとクロードのピシャール夫妻が仏・ロワール地方のアンジューに設立。土地のテロワールは申し分なく、ふたりの情熱も高かったのですが、経済的に恵まれず葡萄の生育に悪戦苦闘し、クロー・ド・ネルは経営破綻。この窮状に手を差し伸べたのがピュリニー・モンラッシェの大御所、ドメーヌ・ルフレーヴのアンヌ・クロード・ルフレーヴ女氏。2008年5月にこのドメーヌを買い取りました。現在では他と一線を画する旨味系自然派ワインを生み出しています。

超低収量で、醸造は完全除梗のうえ、ステンレスタンク、または木桶を用いてアルコール発酵。自生酵母による自然発酵で、ピジャージュもルモンタージュも控えめに行い、果帽を果汁の中に優しく漬け込むことで抽出を得ます。その後、10～14ヶ月の樽熟成。新樽は使わず、ドメーヌ・ルフレーヴで4～5年使われた古樽を用いています。

樹齢60～90年という超古木のロワールの地品種、グロローから造られたワイン。赤系果実の可愛らしい酸味が特徴的で、凄まじいまでに密度が濃く、奥行きのある味わいです。肉付きのよい一方、ロワールらしいミネラルがアフターを締めくくります。ストラクチャーが強すぎないので食中酒としても、和食にでも合わせやすい1本です。