20代の若い兄弟が創り出す至極のオートクチュールシャンパーニュ

世界中のシャンパンラバーの中でも限られた人しか手にすることができない、2人でわずか4アイテムのみを手掛ける極少量生産のシャンパーニュ。1918年に創業し100年以上の歴史があるパスカル・ポンソンは、30ha以上の畑を所有するモンターニュ・ド・ランスの大規模レコルタン・マニピュランとして知られています。4代目の父から引き継いだ5代目マキシム・カミーユ兄弟は順調に安定したワイナリー運営をしていましたが、次第に恵まれすぎた環境に疑問を感じるようになり、同世代の若いシャンパン生産者たちとの交流を重ねる中で、これまでの時代とは違う、本当に自分たちが作りたい「オートクチュールシャンパーニュ」を生み出すことを決意。2009年に独立した別ワイナリーとして、シャンパーニュ・ポンソンを創業しました。代々受け継いだパスカル・ポンソンの運営と並行してこのチャレンジングな実験的小規模生産を続けています。

彼らが大事にしているのは「どこにも似ていない ユニークなワイン造り」。近年テロワールにフォーカスした生産者が台頭している中、ふたりが行うのは古典的アッサンブラージュの手法で、元になる5つのプルミエ・クリュは全てモンターニュ・ド・ランス北西部に位置します。北から順にヴリニーは果実の凝縮感、クロムは塩味、パルニーは爽快な酸、ヴィル・ド ・マンジュはバランス、サシーは厚みを与えます。各エリアの持つ優れた特徴・異なる個性を掛け合わせることで、より複雑で完成された独自のスタイルを造り上げています。