ブリス・アルーシュリーBrice Allouchery「何も取り出さず、多くを足さない」ことをモットーに、エキュイユ村とサシ—村の砂質土壌由来のふんわりと広がる華やかさを美しく表現。生産量は非常に少なく、まだまだ"無名”でありながらも、既に入手困難な生産者。
彼の哲学は「畑作業から瓶詰めまで、環境に最大限配慮したワイン造りを行うこと」と至ってシンプル。栽培では除草剤の使用を中止し、オーガニック栽培に移行しました。耕起や剪定、芽かきなどは太陰暦を用いて月の満ち欠けに則って作業を行う。2026年には全ての畑でオーガニック認証を取得予定です。 2018年からは単一畑への取り組みも開始したと同時に、醸造においては、区画ごとに分けての樽発酵・熟成に切り替えました。発酵には天然酵母を使用し、無清澄、無濾過、SO2の添加も最小限に留め、ドサージュ量も2g/L以下程度に留めます。 「何も取り出さず、多くを足さない」、それがシンプルながらブドウの持つフレーバーを最大限に引き出し、それぞれのテロワールの個性を曇りなくワインの中で表現する方法だと語ります。 ブリスのワインは、砂質土壌由来のふんわりと広がる華やかさが美しく表現されています。さらに、畑の特徴からブドウは熟度がありながらフレッシュさを保ち、彼のワインに共通して感じられるふくよかで丸みのある果実味は、同時に瑞々しく繊細、そこにオーク樽由来のボリュームが相まり、完成度は極めて高い。 ブリスのワインは著名な評価誌で取り上げられた事が少なく、まだまだ”無名”の生産者と言えるかもしれない。ですが、僅か3.8haの畑という希少性ゆえに各アイテムの生産量は1,000本程度と非常に少なく、既に入手困難なワインとなっている。幸運にもこの「隠れた宝石」の存在に世界のワイン愛好家の多くはまだ気付いていないが、近い将来大きな注目を集める事は想像に難くない。まさに今、知るべき生産者です。 |
ブリス・アルーシュリー
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