ラ・ボルドリーla Borderieシャンパーニュ界の巨匠だけが辿り着く領域に到達しつつある、新世代の本質的なナチュラル派。 フランス国内では争奪戦を繰り広げる、少量生産のガストロノミック・シャンパーニュ『ラ・ボルドリー』。 味覚的な感動を超えて心に振動を与えるジャクソンやエグリ・ウーリエ、ジャック・セロス等のトップ生産者には重要、且つシンプルな共通点『泡造りの前にブルゴーニュのモンラッシェやコルトンシャルルマーニュのような最高峰の白ワインを造ること』。優れたテロワールで優れた栽培、優れたワイン造りを愚直に実践するのがドメーヌ・ラ・ボルドリーです。 マリー&シモン2013年、ノルマン家の姉弟のマリーとシモンは、両親が築いたコート・デ・バールの11haの畑を受け継ぎ、挑戦することを決意しました。テロワールと造り手の個性を表現するという根源的な思いは、ドメーヌ創設者からその子供たちへ代々引き継がれ、両親の感性と知恵に加え、マリーとシモンの持つ熱意と専門知識は、ドメーヌ・ラ・ボルドリーの成功の基盤となっています。 長女のマリーは、ブドウ栽培・醸造・農場経営を学び、2013年に夫のロドルフとこの地に移り住み、そこに弟のシモンが加わり、ドメーヌ・ラ・ボルドリーがスタート。弟のシモンも、ボーヌでブドウ醸造学の学士号を取得。その後にブルゴーニュの歴史ある名門なメゾンでピノ・ノワールとシャルドネの醸造の修業を積み、両親が畑の区画選定を始めたタイミングで、姉と一緒に取り組んでいくことを心に決めてドメーヌに参画しました。 コート・デ・バールのアイデンティティを表現するシャンパーニュマリーとシモンは、両親からワイン造りの心得を学び、先祖から受け継いだブドウの木への敬意を育んできました。 ドメーヌ・ラ・ボルドリーのテロワール
ドメーヌものとしてリリースするワインのメイン畑はセーヌ・ヴァレイのV字谷の西向きに位置しており西日を遮ることで過熟が抑えられます。また、ドメーヌもの含め全ての畑は斜面中腹~上部に位置し、石灰岩の礫を多く含んだキンメリジャン土壌からなり、凛とした酸とミネラルを持ち、ストラクチャーや余韻にも富み、長期熟成が可能がです。
■所有畑ドメーヌ・ラ・ボルドリーとして、造られるキュヴェは4つの村の畑から。
(Bar-sur-Seine 、 Merrey-sur-Arce 、 Ville-sur-Arce 、Neuville-sur-Seine)
■ドメーヌ・ラ・ボルドリーとして醸造しない畑新世代の本質的ナチュラル派ドメーヌでは、弟のシモンが培ってきた自然環境の保護に力を注ぎ、生態系の繋がりを大切にしたナチュラルな栽培を行っています。彼らは自然を“系”として考え、トータルバランスで自然環境を良くしていく「根拠的/包括的な農法」の栽培を実践。また、“人と自然”ではなく“人も自然の一員”といった視点で、人が手を加えることで自然を引き出すと考えています。これまでの自然派を飛び越えた新しいジェネレーションの形を構築中です。
醸造■ラ・キュヴェ(一番搾り)のみをドメーヌものとして醸造 ドメーヌ・ラ・ボルドリーでは、ラ・キュヴェ(一番搾り)のみを贅沢にドメーヌものとして醸造しています。大手のシャンパーニュメゾンの平均収量が18t/ha(90hl/ha)、一般的メゾンでも15t/ha(75hl/ha)に対し、ボルドリーでは10t/ha(50hl/ha)と超低収量。トップ生産者のシャンパーニュ・ジャクソンやエグリ・ウーリエだけが成し得る収量の少なさ。 ■グラヴィティ―フローによるやさしいワイン造り ワイナリーでは斜面を活かしたグラヴィティフロー設備を導入し、ポンプで熱や重力を加えない、やさしいワイン造りを行っています。熱劣化によるダメージが与えられないため、フレッシュさを保ちながらクリーンで洗練された味わいに仕上げることができます。ワイナリーの設計自体がキュヴェを美味しくするために作られているのです。 ■20区画の小仕込みを実現 ドメーヌ・ラ・ボルドリーでは20区画の小仕込みを行なっており区画のサイズに応じてステンレスタンクのサイズも分けられます。北部のように毅然としたシャンパーニュにするため、区画毎に小型のステンレスタンクを用いることで酸と輪郭を守り、各テロワールの個性を反映させています。更に全体の5~15%を小樽で発酵させることで、複雑さを加えるなど、まさにブルゴーニュのノルマンの哲学と言えるでしょう。 ■ワインとして10カ月熟成、その後に最低24カ月以上の瓶内熟成 多くのシャンパーニュはワインとしての熟成期間3-4カ月ほどの1月に瓶詰めを行う。これに対し、ドメーヌ・ラ・ボルドリーでは白ワインとして約10カ月間(ブルゴーニュの特級白ワインに匹敵する熟成期間)の熟成を行い、最上の白ワインを造り上げる。瓶詰め後の瓶内熟成では、ロゼシャンパーニュでは24カ月、スタンダード・キュヴェでは最低30カ月熟成させる。ワインとしての品質が良いため、長期間の熟成を可能にしています。 ■極少量のドザージュ 一般的なシャンパーニュ・ブリュットは、最終的な甘さ調整やボリュームを出すために10-12g/Lドザージュを添加する。しかし、ドメーヌ・ラ・ボルドリーでは、甘さ調整のためではなく、バランス調整のためだけに僅か3-4g/Lしかドザージュを行わない。南部シャンパーニュのベストテロワールにおいて、超低収量から造られた最上の白ワインが熟成期間を長くし、ロードザージュに仕上げている。 |
ドメーヌ・ラ・ボルドリー la Borderie
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