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エペルネから南に約80kmのところにあるTroyes(トロワイエ)近くのMontgueux(モングー)村に畑を持つ家族経営の蔵元。 Troyesは、実は日本とゆかりのある場所なのだ。明治時代に政府の命を受けて、ここにぶどう栽培の研修に来た3人の日本人青年が訪ねた地である。フィロキセラ前の当時、エペルネからこの一帯までぶどう畑が一面に広がる場所で「本場のワイン作り」を学んだのであった。

蔵の大きな特長は、銘醸地「コーテ・デ・ブラン」と同じシャルドネに適した白亜質の土壌。シャルドネの栽培に最適の白亜質の土壌は、「コート・デ・ブラン」から南側で一旦地中深く沈みこむ。そしてモングー村周辺で再度地表に現れる。まるで離れ小島のように。そのため、村全体で186Haある畑の85%はシャルドネが植えられており、「第2のコート・デ・ブラン」と呼ばれている。 フランスのワインが世界的に注目され始めて間もない頃の1964年、現在の責任者エマニュエル・ラセーニュ氏の父ジャック氏が、生まれ故郷であるこの村の恵まれた立地条件を持つ土地に惹かれ、「ここなら素晴らしいワインができるはず」と兄弟4人でゼロから開始。斜面に広がる優れた畑を少しずつ購入、拡張しながら、ぶどうの苗木を自分達の手で植えていった

その時シャルドネにマッチした白亜質の区画を厳選したのは言うまでも無い。今日、味わい深く繊細な風味を生みだすぶどうは、父達が汗水垂らして植樹した1本1本のぶどうのお陰なのである。 シャルドネ100%の「ブラン・ド・ブラン」を中心に作るが、それをラベル上にあえて表示しない。「テロワール」を余すところ無く発揮してくれるシャルドネをこよなく愛する。

レコルタン・マニピュランに限りなく近いネゴシアン・マニピュラン
生産量の約20%にあたる1ha分のぶどうは、この村で「リュットレゾネ=減農薬」栽培者をする知り合いの農家から購入。「ぶどうを買っている」といっても圧搾ジュースではなく、圧搾前のぶどうを買って自社まで運び、自宅で圧搾する。原料の品質にこだわる姿勢が現れている。
父・ジャックの経験と、エマニュエル兄弟の新たなアイディアを取り入れながら団結してレベルアップを目指す。
エマニュエルらが中心になって作りだしたのは1999年から。彼は、小さな時からぶどう畑が遊び場だったくらいワインにべったりで、父の背中を見て育ったためか、最終的には醸造家になるのが天職と自然に考える様になった。大学時代に4ヶ月東京に滞在したことがある親日家。

●ぶどう畑
チョークのような白亜質土壌の区画ゆえ、きりっとしたミネラル感としまりのあるスタイリッシュなラインがでる。
Cotes des Blancsとの違いは、より南に位置するという点と、Cotes des Blancは東向きの斜面なのに対し、ここは南東向きという日照に優れた環境のお陰で、ぶどうの熟度を高め、シャンパンにボリューム感を与える。
自然に優しい「昔ながらの栽培」を引き継ぎ丁寧な栽培を行う。

栽培面積:5ha
生産本数:約50000本

(Club Passion du Vin HP より)

ジャック・ラセイニュ Jacques Lassaigne

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