力強さと上品さが共存した味わい

大規模ワイナリーにブドウを売る栽培農家だったテルチッチ家は、3代目のマティアズがジャンフランコ・ガッロの指導を受けた後、独自のワイン造りを開始しました。現在、各ワイン誌に取り上げられる機会も増えましたが、それにとらわれることなく、地道に畑仕事を続ける実直な性格が見事に表現されています。

通常よりも熟成の遅い区画のブドウを使用し、新樽40％、2年樽40％、3年樽20％のフランス産オーク樽で発酵します。その後マロラクティック発酵は行わず、シュル・リーにて8カ月熟成、瓶熟成に11カ月間要します。

リッチなボリューム感の中にキレイな酸が感じられ、白ワインでありながら「フルボディ」と表現したくなるような力強さと豊かなコクを持ちます。また、ブドウ本来の果実香と樽からの香りが上手くまとまることで、非常にエレガントな一面も感じさせてくれます。

ブドウの出来栄えが良い年にしか造られず、上品な樽香を放つシャルドネだと気付かせてくれる限定キュヴェ！　5年寝かせるとそのポテンシャルがより開花し、最大10年先までその変化をお楽しみいただくことができます。