イッダIdda「イタリアワインの帝王」が手掛けるジョイントベンチャーイタリアワイン界の帝王として、最高峰の地位を不動のものとしているガヤ。1859年、初代当主ジョヴァンニ・ガヤ氏によって創設されて以来、家族経営による徹底した品質主義を貫き、最高品質のワインを生み出しています。現4代目当主、アンジェロ・ガヤ氏はガヤを語る上で最も欠かせない存在。ピエモンテの伝統あるワイン造りの中でアンジェロ氏は、バリック(小樽)、単一畑の概念、国際品種の栽培を導入し、歴史的な革新を次々と成功させてきました。 その結果、最も権威あるイタリアワイン評価誌ガンベロ・ロッソ誌において、ガヤは最高評価を歴代最多で獲得。そして醸造の分野で傑出した業績を挙げた人物に与えられる「ワインメーカーズ・ワインメーカー・アワード」を2019年に受賞し、「帝王」の名をほしいままにしています。 そんなアンジェロ氏がシチリア島、エトナにて2017年に着手したジョイントベンチャー・プロジェクトがこちらのイッダです。かねてよりこの地でのワイン造りを夢見ていたアンジェロ氏は、2015年、多くの評論家から高い評価を得る現地生産者アルベルト・グラーチ氏と交流を開始。互いの職人的なワイン造りや情熱に触れていく中で、彼と一緒にワインを仕立てたいと思うようになり、翌2016年にはガヤにとっても初となるジョイントベンチャー設立を決定したのです。 エトナ火山はシチリア島の人々にとって、厳格ながらも優しく包み込んでくれるような存在。「彼女」を意味する「イッダ(IDDA)」と親しまれていることから、その愛称をワイン名に採用しました。 火山岩土壌と高い標高由来の冷涼さを擁す注目産地「エトナ」エトナは、地中海のほぼ中心に位置し、イタリア最大の面積を誇る州シチリア島の西部に位置するエリア。「スーパータスカンの父」故ジャコモ・タキス氏や、「バローロ・ボーイズ」を牽引したマルク・ディ・グラッツィア氏も注目していた産地です。 現地生産者でアンジェロ氏とコラボしたアルベルト・グラーチ氏は、「彼と私のエトナへの見解は一致している。私達は実現するため努力し、優雅で力強いワインを造りたい。この品質のワインを生み出せる場所は非常に少なく、エトナはその内の1つとなる貴重な産地。」と語っています。 また、アンジェロ氏は「エトナはランゲと同じく、エレガントで謎めいた魅力的なワインを造ることができる場所。気候変動の課題も考慮の上、エトナのブドウ畑がヨーロッパで最も標高が高く、収穫期が大陸で最も遅いことが重要だと感じる。」とコメント。世界的に問題となっている気温上昇や干ばつ、大雨や激しい雹などの気候環境の変化に対して、「新しいバランス」に取り組む必要があると考えるガヤにとって、まさに理想の地の一つと言えるのです。 エトナの土壌は、絶え間ない火山活動と密接に結びついているため複雑で、区画内でも深さや土質の構造が大きく変化。アンジェロ氏は「火山岩土壌がもたらすミネラル感と、高い標高がもたらす冷涼さがエレガントなワインを造り出す。」とコメントしています。 |
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