モルガンテMorgante「一番意識しているのは記憶に残るワインを造ること」モルガンテは、シチリア島南部、古代ギリシャ帝国の神殿で有名なアグリジェントの南東に位置する「グロッテ」という町で、5世代に渡って農場を営む家族が経営するワイナリーです。父アントニオ・モルガンテと、2人の息子ジョヴァンニとカルメロ・モルガンテが経営しています。1992年、2人の息子たちによって、瓶詰めまでを行うアジェンダとして高品質ワインをスタートしました。元々のワイン造りの歴史は長く、ジョヴァンニはアグロノモとして畑仕事を熟知していましたが、醸造技術の向上をはかるため、1996年からリッカルド・コタレッラをエノロゴとして迎えました。 1997年が恵まれない年であったため、実際の初ヴィンテージは1998年となりました。その1998年のドン・アントニオで早くもガンベロロッソのトレ・ビッキエーリを獲得しました! ネロ・ダーヴォラはシチリアを代表する赤ワインぶブドウで、国内外で高い評価を受ける、ポテンシャルの高いブドウとして知られていますが、湿気に非常に弱く、暑く乾燥した土地だけがこのブドウの特徴を存分に引き出すことができると言われています。モルガンテ社のある「グロッテ」はまさにその条件にうってつけの土地!冬場の適度な降雨と暑く乾燥した夏が、他のブドウにとっては過酷な条件でもネロ・ダーヴォラにとってはまさに天国のような土地なのです。 モルガンテは、それ程ワインの種類がないにも関わらずタンクの数がたくさんあります。それは畑が点在している為、畑ごとに分けて醸造しているから。2アイテムとも必要に応じてセニエが行われ、完全な温度管理の上、醸造、熟成を行い、冷温により酒石安定ではなくミクロフィルターにかけることで品質安定をはかっています。 「私たちが一番意識していることは記憶に残るワインを造ること。ワインは原料となるブドウによってその善し悪しが決まります。醸造方法をあれこれ触るのではなく、いかに素晴らしいブドウを造り出し、高品質なワインにして適正な価格で市場に出すか。国際的に受けのよいバリックの印象の強いワインを私たちは好みません。もちろん木の良さは生かしますが、決して過度になりすぎないようにしています。」とカルメロ氏は言っています。 |
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