ムリ・グリエスMuri-Gries伝統と厳格な処理方法が現代のワイン醸造技術と融合ムリ·グリエスのブドウ栽培の歴史は、ベネディクト会修道士たちがスイスのムリの修道会から追放されてグリエスの古代修道院に移ることを決めた、1845年にまで遡ります。ワインの生産は、長い間修道院でのミサと内部での消費のみを目的としてきましたが、20世紀初頭に最初のバルクワインの販売がブレンナー峠を越えてドイツ語圏の国々に始まったことがきっかけに、ムリ・グリエスのワインは広く知られ、現在では生産量の90%以上を高品質のワインが占めています。1990年以来ウォルター·ベルナルド氏が修道院のブドウ栽培を担当しており、彼の言葉通り「収穫時に目標とするブドウの品質が得られるように」ブドウの発芽から成熟まで細心の注意を払ってブドウの樹が栽培されています。現代的なワイン醸造技術が修道院の古代からの建物と調和し、発酵セラーだけでなく貯蔵用のステンレス製容器も古代の教会に置かれているのです。伝統と厳格な処理方法が現代のワイン醸造技術と融合しており、1991年からベネディクト会ムリ・グリエス修道院の修道院長を務めるマルファー・ベノ氏が当主を担っています。ムリ・グリエスは現在、赤ワイン85%、そして白ワイン15%を生産する伝統的なワイナリーで、52haの果樹園で栽培を行い、山岳に約100haの森林も所有しています。 土壌に適した様々な品種を栽培ブドウ畑は、ボルツァーノに20ha、アッピアーノとサン·ミケーレ地区に10haの2カ所に位置しています。標高260~300mのボルツァーノの畑は、斑状沖積堆積物が砂利混じりの柔らかい土と混合した土壌のため、高品質のラグレインとサンタ·マッダレーナの栽培に特に適しています。シュタンプファーやサン・マウリツィオといった伝統的な地域にもブドウ畑があり、ラグレインが植えられています。イザルコ川とアディジェ川の合流地点であるカイゼラウ地区では、ラグレイン、ピノ·グリージョ、モスカート·ロサが栽培されています。修道院はアッピアーノのワイン生産自治区にも10haのブドウ畑を所有。420〜600mの標高に位置し、水はけの良い砂利状の石灰岩土壌です。サン・ミケーレではピノ·ブラン、ゲヴュルツトラミネール、そして地元のスキアーヴァが優勢品種であり、また、アッピアーノの伝統的な白ワイン生産地区シュルツハウスにある6haのブドウ畑では、ピノ·ビアンコ、ピノ·グリージョ、シャルドネ、そしてピノ·ノワールの栽培が行われています。 |
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