ピアンコルネッロPiancornello力強さと瑞々しさが共演するクラシックトスカーナワインモンタルチーノ最南端、オルチャ渓谷に近い、サン・タンジェロ・イン・コッレとカステルヌオーヴォ・デッラバーテの間に位置するピアンコルネッロ農園。1700年代から続く農園を、現オーナークラウディオの祖父が1950年に購入しブドウ栽培を始めました。2代目は長女がシロ・パチェンティへ、三女はアゴスティーナ・ピエリへと嫁ぎ土地の分割がされたものの、次女が相続しました。その息子であるクラウディオは、医学部を出たにもかかわらずワイン造りへの意志を固め、1990年代から自社のブドウで醸造ボトリングを始めます。粘土が少なく堆積岩と砂質が多いこの地域ですが、平均気温が高く一年中風が吹くため、病気が少なく、熟成も北側に比べると2週間ほど早く進むそうです。現在、畑は13haを所有。サンジョヴェーゼはサンタンティモの畑とブルネロの区画に併せて12ha、樹齢が高いものは50年ほどになります。その他、コロニーノとチリエジョーロを少量栽培しています。 2012年にビオロジック認証を獲得。ビオデナミの考え方も一部は取り入れていますが、月の動きは参考にするものの、天体の全ての動きは関与しない。と、独特の考えを持ち合わせているようです。当然、プレパラシオンは使用していないことになります。全てのワインに共通しているのは、力強さと瑞々しさの共演。長熟を期待させる、いわゆるクラシカルなイメージではありますが、上質な酸やきめ細かなタンニンなど、ブドウの完成度の高さをうかがわせる仕上がりです。年間総生産量50,000ほどの小規模農家ですが、非常に実直な仕事ぶりに世界でも高い評価を得ています。 |
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