豊かな果実味とタンニンが溶け込んだグラン・セレツィオーネ

カステッロ・ディ・アマは、言わずと知れたキャンティ・クラシコの名門ワイナリーです。オーナー兼醸造家のマルコ・パッランティ氏は、長年キャンティ・クラシコ協会の会長を務め上げ、2003年にはガンベロ・ロッソ誌のワインメーカー・オブ・ザイヤー受賞を果たしました。

キャンティ・クラシコが「早く飲める安ワイン」という存在だった時代、マルコ・パッランティ氏は 「5年経っても美味しく飲める＝熟成するキャンティ・クラシコを造る」と目標を掲げ、収量を約50％に制限し、畑の特徴を活かすため、ブルゴーニュ地方のような「クリュ」毎に収穫・醸造する方法を取り入れました。

こちらのキュヴェは、新たに制定された格上のキャンティ・クラシコの呼称「グラン・セレツィオーネ」に認められています。総面積7万haの「キャンティ」から「クラシコ」と呼べる7,200haにおいて、更に単一畑からの厳選されたブドウの限定使用、最低30カ月の熟成期間設定(内3カ月は瓶内熟成)、糖度・酸度・アルコール度検査など、厳格な基準を満たしたワインのみに命名が許される、まさにキャンティ・クラシコの最高峰です。

輝かしいルビー色を放ち、イチゴ、ブラックベリーの熟した果実のアロマにレザーやアーモンドのニュアンスが感じられます。味わいも、豊かに熟した果実味と滑らかで濃密なタンニンが広がり、活力に満ちた味わいです。