マルティン・ヴァスマーWeingut Martin Waßmer歴史あるバーデン南部の産地「マルクグレーフラーラント」マルティン・ヴァスマーは、1998年に協同組合から独立して誕生したワイナリーです。「ドイツのトスカーナ」とも称される、温暖な天候と地形に恵まれたバーデン地方南部のマルクグレーフラーラントは、千年以上も前からワイン造りが行われている歴史あるワイン産地であり、西側と南側をライン川で囲われたこの地は、フランス、スイス、ドイツ3国の文化が入り混じる非常にユニークな場所です。ワイン産地としては平地に植えられるグートエーデル種(シャスラ種)の軽い白ワインで有名で、同じバーデンでももう少し北に位置するフーバーやカイザーシュトゥールの名立たる生産者の陰に隠れた産地。ブルゴーニュでいうマコンのような旨安ワインで認知されていました。 しかしながら、20世紀後半によりにわかに世界的な注目を集める産地となりました。その旗頭がマルティン・ヴァスマー醸造所です。動植物の楽園である黒い森の養分と、雄大なライン川によってもたらされる穏やかな気候の恵みを一身に受けた土壌は、ブドウの根が伸びる地中深くまで、厚みのあるミネラル豊かな石灰層で形成されています。ワイン造りに適した環境であるとともに、この地域の畑は、今までワイン造りに携わってきた人々の精神が生き続けており、テロワールという一言では表現できないほどのエネルギーに満ち溢れています。 優秀な5人の醸造家と生み出す秀逸なワインマルティン氏は1997年に37歳にして醸造所設立を決意し、1998年にはブルゴーニュ、シャンボール・ミュジニィのアミオ・セルヴェルにて研修。物静かで、いかにも南ドイツ・バーデンの農家の典型的な素朴なお人柄ですが、もっといいワインを造りたい! という情熱はとどまるところを知らず、3haでスタートした醸造所は、今や38haとなりました。南北30kmに渡って超優良区画を所有しています。更にはフーバー醸造所の醸造長だったシュテファン・ベック氏も加わり、更に品質を高め、現在はゴーミヨをはじめとする各誌で4ツ星以上の評価を得ています。2018年にはVinum誌において、ドイツで最もコストパフォーマンスに優れたピノ・ノワール部門で優勝。メオ・カミュゼでの研修を終え、2015年に醸造所へ戻った愛娘サブリナも参画し、優秀な5人の醸造家とともに、しなやかでありながらも、芳醇な果実と凛としたミネラルのワインを生み出しています。 |
マルティン・ヴァスマー Weingut Martin Waßmer
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