高品質ながら手の届きやすい価格のワイン

マイク・プレス・ワインズは、アデレード・ヒルズの涼しい気候と丘陵地の地形をいかし、高品質のワインを消費者にとって魅力的な価格で送り出すことをモットーに、1998年に設立されました。自社畑でのブドウ栽培から瓶詰めまで一貫した家族経営で、アデレード・ヒルズ、ケントン・ヴァレーに位置する小規模の単一畑から、現在年2万ケースのワインを生産しています。ワインメーカーのマイク・プレスは、オーストラリアワインの最高峰といわれるペンフォールズで伝説的醸造家マックス・シューベルトとともに働いてキャリアを積み、その後セペルトに移りました。さらにミルダラ・ウルフ・ブラス社のチーフワインメーカーとして働いた後、栽培に専念するため畑を購入し、ブドウ栽培を始めました。現在、ワイナリーのオーナーは「ハリー・ポッターシリーズ」の翻訳者である松岡佑子さんと、夫のボブ・ハリス氏が務めています。

アデレード･ヒルズの高地に育つ単一畑

約34haの自社畑ケントン・ヴァレー・ヴィンヤードは、すばらしい景勝の地であるばかりでなく、冷涼な気候、海抜500mの標高、さらにフランスのボルドー地方やブルゴーニュ地方と類似した気象条件といった要素から、理想的な栽培地として選ばれました。マイク・プレス・ワインズのワインがオーストラリア国内で急速に注目を集めるようになったきっかけは、2006年に、2005年ヴィンテージのシラーズとカベルネ・ソーヴィニヨンが、オーストラリアのワインコンテスト「ジミー・ワトソン・メモリアル・トロフィー」で2位入賞を果たしてから。2006年アデレード・ヒルズ・ワインショーでは、このシラーズ、カベルネ･ソーヴィニヨン、メルロー(すべて2005年ヴィンテージ)が3つのトロフィーと7つの金賞を受賞。このとき初めてブランド名を「マイク・プレス・ワインズ」と定めました。また2011年には、2010年ヴィンテージのシラーズが、アデレード・ヒルズ・ワインショーで「ベストワイン・オブ・ザ・ショー」に選ばれています。多くの生産者が高価格のワインを目指す中、マイク・プレス・ワインズはあくまでも消費者にとってベストな価格で売り続けた結果がこの賞でした。数々の受賞歴を持つマイク・プレス・ワインズの成功は、手入れの行き届いたブドウ畑と40年以上にわたる経験、さらに消費者を大切にする姿勢に支えられています。オーストラリアの著名なワインライターであるジェームズ・ハリディは、「私はこのワイナリーに5ツ星の評価を与えた。自社畑で生産したワインをこの価格帯で提供できる生産者は他にいない」とワイナリーを高く評価しています。