エティエンヌ・ソゼEtienne SAUZETピュリニィ・モンラッシェ、二大巨頭の一つ!ソゼ家はフィロキセラ禍がフランス全土を襲う前、約150年前からブドウ栽培と菜園業を営んできた歴史の深い旧家です。1935年頃から、当時としては画期的な「元詰め」を始め、フランス各地の著名レストランを顧客に直売してきたという、名実ともに現在で言う「ドメーヌ」の先駆者です。 1925年、エティエンヌ・ソゼは親から継承したわずかな畑を元にドメーヌを創立し、1950年頃にはそれを12haまで広げました。ひとり娘はヴォルネイのボワイヨ家に嫁いだため、孫娘のジャニーヌが夫のジェラール・ブードとドメーヌを継ぐことになりました。ところがブドウ畑はボワイヨ家に嫁いだエティエンヌのひとり娘(ジャニーヌの母)の所有だったので、1989年に相続にあたり、9haまで縮小してしまいます。
ただでさえ需要に対して供給量が不足しているところでした。顧客のことを思えば、畑が減ったからといって簡単に生産量を減らすことはできない。そう考えたジャニーヌとジェラールは、91年から買いブドウによりこれまでの生産量を維持する道を選びました。 自社畑のブドウ栽培は5年前からビオディナミ。ブドウの供給先も、同じピュリニィ・モンラッシェ村で日々顔を合わせている、栽培理念に賛同する信頼のおける農家のみを選んでいます。ほとんどをブドウの状態で購入しており、ドメーヌ内で醸造から出荷までを行なっています。 従来からドメーヌがもつクリマに加えて、わずかながら100%買いブドウから造られるワインもポートフォリオに加わりました。 2000年からはジャニーヌとジェラールの娘であるエミリーが、そして2002年にはエミリーの夫、ブノワ・リフォーがメゾンに参画し、エティエンヌ・ソゼの次世代を担っています。 |
エティエンヌ・ソゼ Etienne Sauzet
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