レメリュリRemelluri「聖なる地」と崇拝されてきたリオハ最古のワイナリーレメリュリはリオハで最も古く、歴史的に価値のあるワイナリーです。バスク州とラ・リオハ州にまたがる標高1,272mのトローニョ山脈の麓に位置し、この地にははるか昔から様々な民族が定住し、農耕生活を営んでいました。14世紀の修道院設立後は、この地を「聖なる地」として崇め、その後も村人たちは農園を守り、巡礼者たちの宿泊場所にもなりました。 ワイン造りは16世紀に開始。しかし王位継承をめぐる戦争で村が焼き討ちに遭い、1845年にワイナリーは個人の地主に売り払われます。1967年にテルモ・ロドリゲスの父、ハイメが購入し、20haの畑からドメーヌスタイルでワイン造りを始めました。 「革命児」テルモ・ロドリゲスの帰還1984年から10年間実家のレメリュリで醸造を栽培を任されていたテルモ・ロドリゲスですが、父と意見が合わずに実家を飛び出し、以降スペイン各地に赴き、伝統品種の復活などに心血を注ぎます。そして、国際市場でも評価されるワインを土着品種で次々と生み出し、旋風を巻き起こします。 「時代の反逆児」とも言われ、新しい潮流を巻き起こした「革命児」テルモが実家に戻ったのは2010年春。彼は様々な改革を行い、偉大なテロワールのワインとして、本来のポテンシャルを表現する「新生レメリュリ」のワインを生み出しました。2010年、ついに彼が栽培から監督したファーストヴィンテージがリリースされたのです。 帰還したテルモの改革総面積90haの内、約60haがトローニョ山脈の山裾「ヴァレ・デ・レメリュリ」「グランハ」「ヴィラ・エクスキュサ」の3つのヴァレーにあります。この山脈の恩恵で冷たい北風が遮られ霜害から免れることができます。大西洋からの影響で雨も十分に降り、湿潤な空気によって寒気が和らげられます。夏は暑すぎず、昼夜の温度差も大きく、ブドウはゆっくりと熟成し、凝縮感のあるブドウが収穫できます。 「真のテロワールの個性」を表現するため、「テロワールの個性を覆い隠すすべてのものを取り払うことにした」というテルモは、数々の改革を行いました。 ◇リオハ古来の品種と仕立ての復活◇ ◇収量を減らし、契約畑と自社畑を分離◇ ◇新樽比率の低下◇ 究極の挑戦テルモは「ビジネスのためだけに実家に戻りたくはなかった」と語ります。「リオハには偉大なテロワールがある」ということを証明するため、真の栄光を輝かせるために、テルモは「伝統の復活と革新」という究極の挑戦を始めました。 |
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