歴史ある家族経営のポートワインメーカー

ニーポートは、1842年創業の歴史あるポートワインメーカー。現在の当主ディルク・ニーポートが5代目であり、今では数少ない家族経営のワインメーカーです。伝統の味わいを受け継ぐために、ポートワインでは最も重要な役割を担うマスターブレンダーのファミリーもニーポートとともに世代をつなぎます。何よりも品質を重視するため、生産量はポートワイン全体の僅か1％にも満たない小規模生産者です。

最高品質を目指して新たなるステージへ

世界のワイン産地で多くを学んだディルクは、 最高品質のワイン造りに挑戦しはじめました。その最初の取り組みが自社ブドウ園の購入。ポートワインメーカーはブドウを契約農家から購入することが常識でしたが、ニーポートはドウロ地方で最良のブドウ産地といわれる「シマ・コルゴ」地区にキンタ・デ・ナポレス、キンタ・ド・カリルという2つのブドウ園を所有しています。その一部には、元々植えられていた樹齢80年を超える多様な品種の混植畑が今も残されているなどワインに最適なブドウ樹を選別し、ブドウの本来の持ち味を生かすことに全力が注がれています。

ドウロのスティルワインの名声を世界に轟かせた

ブルゴーニュワインのエレガントな味わいに魅了されたディルクは、自社畑のブドウからスティルワイン造りを始めました。ニーポートに共通する素晴らしさはとてもきれいに表現される酸味。またフレンチオーク樽による熟成がさらに味わいを深く複雑にしています。こうして生まれるニーポートのスティルワインは、多くのワインジャーナリストたちを驚かせました。ワインスペクテイターやアドヴォケイト誌など多くのワイン誌で高得点をたたき出し、ジャンシス・ロビンソンも彼のワインに最高得点を付け大絶賛しました。