グラン・クリュに匹敵する1級畑

1825年に創設された、ニュイ・サン・ジョルジュに本拠を置く、ドメーヌ兼ネゴシアンです。

レ・サン・ジョルジュは、もともとグラン・クリュにふさわしいクリマだと言われていましたが、政治的な理由(他のクリマの所有者から非難されるのを避けるため)や、グラン・クリュ特有の税金の高さなどが原因で、原産地呼称の制定時にはグラン・クリュの認定を断ったという経緯があります。

ただ、当時と今では状況とは大きく異なります。ほとんどの生産者がドメーヌ元詰めを行っている今となっては、グラン・クリュに昇格した方がメリットが多く、クリマが持つ本来のポテンシャルを考えても、グラン・クリュへの昇格がふさわしいという声が高まり、遂に「ティボー・リジェ・ベレール」「フェヴレ」「アンリ・グージュ」という若手生産者を中心にして、実際にグラン・クリュ昇格への提案が動き始めています。

グラン・クリュへの昇格は、うまく事が進んでも10年はかかるとも言われていますが、たとえ今グラン・クリュという冠がなくとも、既にそれに相応しい偉大なワインであることに違いはないので、ぜひ、この機会にレ・サン・ジョルジュというクリマが秘めるその高いポテンシャルを存分にご堪能ください！