テヌータ・ティニャネロ (アンティノリ)　ソライア　2019

豊かなミネラル感により、美しく研ぎ澄まされた崇高な逸品

1385年にワインビジネスをスタートさせたマルケージ・アンティノリは、1970年代に「ティニャネロ」「ソライア」といった世界的に有名な「スーパー・タスカン」を造りだし、トスカーナワインの品質向上を牽引していきました。現在は26代目となるピエロ・アンティノリ侯爵が、ワイナリー当主として3人の娘たちとともに伝統を重んじ、革新的なワインメイキングを行っています。

ティニャネロと双璧を成す「スーパータスカン」に位置するソライアは、サンジョヴェーゼとカベルネ・ソーヴィニヨンの相性の良さが証明されたことから「その比率を逆にしたらどうか」という遊び心から造られました。2000年にはワイン・スペクテーターにてイタリアワインで初めて世界第1位を獲得した、素晴らしい功績を残しています。

ラズベリーやブラックベリーなど果実のアロマに、オレンジの皮やバラ、ミントに、コーヒーやリコリスなど複雑な香りが溶け合い、多層的な印象を感じさせます。緻密なタンニンが口内を優しく包み込み、カシスやチョコレートなど濃密な風味が広がる味わいは、まさに圧巻。しっかりとしたストラクチャーは、エネルギッシュな酸などによる繊細なバランスの上に成り立っており、余韻にかけて豊かなブーケをもたらし、香ばしい後味が長く持続。高い次元で調和がとれた、素晴らしい仕上がりです。