ドメーヌ・アルロー　モレ・サン・ドニ　1er　レ・ブランシャール　2021

じっくり時間をかけて味わいたい複雑味あふれる1本

デュジャック、リニエ、グロフィエなどトップ生産者が集中するモレ・サン・ドニにおいて、1942年から続く歴史あるドメーヌです。3代目となる当主シプリアン・アルローは、ドメーヌ継承から約10年という早さで、ドメーヌをモレNo.1の地位へと台頭させた「100年に1人の逸材」と言われています。

リュット・レゾネ方式を採り入れ、現在ではほとんどの畑でビオディナミのアプローチを行い、テロワールをより良く表現する為に尽力をしています。醸造は、ステンレスタンクで低温マセラシオン醗酵を行うものの、過度の抽出は避けています。また、SO2を極力最小限しか使用しないスタイルを採用しているため、ピュアな果実味をダイレクトに表現しています。シプリアン氏の品質に対するこだわりの一環として、徹底した選果を行い、基準に満たないブドウや樽は全てネゴシアンに売却するため、必然的に最高水準のものだけが瓶詰される仕組みになっています。

レ・ブランシャールは、モレ・サン・ドニのほぼ真ん中の中心部に位置する1級畑で、ふくよかにして繊細な果実味のあるワインを生み出します。畑名は、石灰岩の砂利が多く、土壌が非常に白いことに由来しています。

黒く深みのある熟した果実感と同時に、シャープなミネラルと活気、デリケートさが感じられる非常に逆説的なワイン。このワインがもつ複雑性とエレガンスを実感するために、じっくりと時間をかけてお楽しみいただくことをおすすめいたします。