ブルゴーニュ最北端に位置するワイン産地「シャブリ」ブルゴーニュ地方最北端に位置するシャブリは、世界で最も名が知られている「辛口白ワイン」の銘醸地。その魅力は特殊なキンメリジャン土壌がもたらす豊富なミネラル感や、和食との相性の良さ、味わいや価格帯の幅広さにあります。現在、ブルゴーニュワインの高騰化は一途をたどり、特にピュリニィ・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェ、ムルソーのワインの希少性はすごい勢いで高まり続けています。一方、未だ手に入りやすい価格と希少性を維持する「シャブリ」。しかし、ピュリニィやシャサーニュに負けずとも劣らないミネラルを備え、温暖化の影響で以前よりも高い熟度のブドウを得られるようになり、品質は更に上がっています。その価値をぜひ見直していただきたく、ワイングロッサリーが自信をもって厳選した、ひと際抜きんでた味わいを誇る「シャブリ」をご紹介いたします! ■シャブリ地区特徴的な土壌はキンメリジャンと呼ばれ、石灰岩質と泥灰岩で構成されています。シャブリはかつて海だった場所で、貝殻などの堆積物が溜まって今日のシャブリの土壌が形成されました。土中には貝殻、特にエグゾジラ・ヴィルギュラという小さな牡蠣の貝殻の化石がたくさん混入しているため、ミネラル分が多量に含まれており、この土壌がワインに独特の石や鉱物、若草の香りを与えます。フランスのAOCワインのなかで、地質とこれほど結びついたワインは極めて稀です。半大陸性気候のためシャルドネの熟度は他に類を見ない繊細なバランスに達し、過熟にはなりません。この条件のもとで、シャルドネは独特な表情を現し、エレガントでミネラリー、かつ純粋なワインを生み出すのです。 シャブリ地区のAOCはプティ・シャブリ<シャブリ<シャブリ・プルミエ・クリュ<シャブリ・グラン・クリュの4ランクに分類されています。この4つの中で最も広い面積を誇るのがAOCシャブリ。そのため畑の位置や向きによって出来上がるワインは多様。ブドウの樹齢やヴィンテージ、生産者のスタイルが良く現れたワインが出来上がります。シャブリ・プルミエ・クリュは前述のAOCシャブリの中でも特に品質と個性が認められた小区画の領域が定められています。現在ラベル上に名前を記載することができるのは40区画。そのうち主要となっているのは17区画です。区画ごとにそれぞれのスタイルがあり、長期熟成に向くワインは5~10年の熟成に耐えるものも。熟成後は繊細さ、優雅さを保ちながら香りが華やかに広がります。 Pick Up |
別格シャブリ
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