従兄弟品種が生み出す調和のとれた味わい

シュティフト・クロスターノイブルグは、オーストリア最古かつ最大規模の醸造所です。活動の中で、ワイン文化発展への功績が認められたことから、醸造所の名を冠したクロスターノイブルグ・ブドウ・果樹栽培高等学校が設立されました。これは、世界初のブドウ栽培学校と呼ばれ、世界有数のワイン研究、教育機関として高い評価を受けています。

使用されるザンクト・ラウレントは、19世紀初頭のナポレオン戦争時にオーストリアへ導入された、ピノ・ノワールの従兄弟的な品種です。濃厚で強い野性味が特徴で、フルーティーで芳醇な香り高い赤ワインが作られています。

アウスティヒ(= Ausstich)とは、秀逸なヴィンテージの時に用いられる樽の選択用語を意味し、最良のものだけを選りすぐった特別なキュヴェのワインであるという証です。明るいガーネット色を放ち、熟したチェリーや赤スグリの優雅で官能的な果実香が広がります。口に含むと、親しみを感じさせる果実味とソフトなタンニンによる調和のとれた味わいがお楽しみいただけます。