熟成ワインのお手本といえる極めてエレガントな味わい

シャトー・ミュザールは1930年にガストン・ホシャールによって設立されました。紀元前4500年頃、フェニキア人からワインやブドウが伝えられたレバノンには、6000年以上ものワイン造りの歴史があります。レバノンで初めてオーガニック栽培の認証を獲得、醸造はできる限り人的介入を抑え、自然に近いワイン造りを心掛けています。

1997年は穏やかな春と夏の気候に続き、9月も晴天となった完璧なコンディションにより、ブドウはゆっくりと確実に熟しました。また、発酵も非常に遅いペースで進み、97年までのヴィンテージの中では類を見ない最高の状態で終了しました。

チェリーなどの赤果実、紅茶、腐葉土、スモークなどの複雑なアロマ。収穫から7年後にリリースされ、さらに15年以上の熟成を経てほど良い熟成感も感じられますが、果実味はいきいきとし、フレッシュな酸と心地よいタンニンが骨格を形成しています。熟成ワインのお手本とも言える非常にエレガントで繊細な味わいです！