ベガ・シシリアがハンガリーで手掛ける貴腐ワイン

トカイ・オレムスは、17世紀には王家が所有していた歴史あるワイナリーで、1993年にベガ・シシリアのオーナーであるアルバレス家が取得しました。伝統的なアスーワインのみならずトカイで初めて辛口ワインを製品化するなど、荒廃していたオレムスの栄光を取り戻すべく、さらなる発展に尽力しています。

こちらは、高い糖度とトカイならではの溌剌とした酸が素晴らしいバランスを見せる、生産者が最も気に入っている1本。フルミントで造った辛口のベースワインに、粒選りの貴腐ブドウを5プットニョシュ加えています。1プットニョシュ＝貴腐ブドウ約26kgを意味し、136lの樽に対して何プットニョシュのブドウを加えたかによってワインの糖度が変わります。一般的に3～6プットニョシュが加えられています。

シトラスやピーチ、アプリコットのアロマが特徴的。口に含むと、濃厚な蜂蜜のなどの複雑な甘みを感じさせる、豊かで力強い風味が広がります。フィニッシュにはオレンジの花とスパイスのニュアンスが漂い、長い余韻へと続きます。