辰巳蒸留所Tatsumi Distillery美しい水に恵まれた、岐阜県郡上市八幡町に居を構える辰巳蒸留所。昨今盛り上がりを見せる日本のクラフトジンブームの中でも、ひときわ異彩を放つ存在として、注目を集めています。 辰巳祥平氏は東京農大卒業後、国内外のさまざまな蒸留所・醸造所をめぐり研鑽を積み、29歳で郡上八幡に移住。フランスのアブサン生産地であるポンタルリエと同じ地形の郡上八幡にほれ込み、様々な経験から得た酒造りの技術力と知識、そしてチャレンジ精神で遊び心の溢れる新しいスピリッツを造り出しています。 約2億5千万年前という古い地質から湧き出る犬啼谷の水と、郡上で育つさまざまなボタニカルを使用して造るスピリッツは、まさにテロワールを反映した味わい。郡上八幡の土壌は石灰岩と玄武岩で、鍾乳洞が多く点在する地形です。犬啼谷の水も鍾乳洞が水源で、ミネラルが多い中硬水。実は、アメリカ・ケンタッキー州で使われる、バーボンの仕込み水「ライムストーンウォーター」も同じ土壌から生まれており、犬啼谷の水と酷似しています。柔らかな口当たりと、強い骨格を生み出す、蒸留酒作りに最適な水質なのです。 蒸留に使うのは、一般的に広く使用されているヨーロッパ型の蒸留器ではなく、「兜窯蒸留器」とよばれる、アジアで生まれたもの。手間がかかり、少量しか生産できませんが、独特の風味と芳醇な味わいを生み出すとのこと。辰巳蒸留所ならではの味わいを生み出す秘訣の一つかもしれません。 その季節に採れるさまざまなボタニカルを、農家からのオファーを受けて使用しています。金木製やラベンダー、カモミールに、洋ナシや桃、ワサビやなんとタガメ(!)まで。ジンのメインボタニカルであるジュニパーベリーや、アブサンのメインボタニカル・ニガヨモギなどは指定したものを仕入れています。 |
辰巳蒸留所 Tatsumi Distillery
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