ブラウン・ブラザーズBrown Brothersオーストラリアで最も古い家族経営ワイナリーの1つブラウン・ブラザーズは、1889年、ヴィクトリア州ミラワに創立されました。この年に、ジョン・フランシス・ブラウンがわずか4haのブドウ畑から造ったワインを初めて口にしたのです。以来110年、オーストラリアで最も古い家族経営のワイナリーの1つに数えられています。ブラウン・ブラザーズを発展させたのは、2代目のジョン・チャールズ・ブラウンです。彼は1934年にワイナリーの運営に参加し、白ワインのフリーランジュースによる発酵、ヴィクトリア州で初めて発酵温度のコントロールを実践、またオーストラリアで初となるリースリングの貴腐ワインを造り出すなど、様々な新機軸を打ち出し ました。 ブラウン・ブラザーズは広大なブドウ畑を所有しています。最も古くからあるミラワのブドウ畑は、今日、77haの広さをもち、ノーブル・リースリングに使用するリースリング、シラーズ・モンドゥーズ・カベルネを造るモンドゥーズ、酒精強化ワインを生産するためのマスカットなどが栽培されています。1994年に取得したバンクスデールにある94haのブドウ畑には、シャルドネやシラーズ、カベルネ・ソーヴィニヨンのほか、オーストラリアでは非常に珍しいバルベーラやピノ・グリージオが植えられています。ウイットランズの35haの畑は海抜800mの土地にあり、非常に冷涼な気候のため、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネが栽培され、スパークリングワイン用原料の供給地となっています。州北部のカンガルー湖畔に取得した畑、ミスティック・パークは、ミラワよりも遥かに温暖な気候で、オレンジ・マスカット・アンド・フローラ・セミヨン、ならびにオーストラリア特有のタランゴが栽培されています。ジョン・チャールズの妻であるパットに因んで名付けられたブドウ畑パトリシアは200haの面積があり、恵まれた土壌と安定した気候から、プレミアムワインを生み出すブドウ畑となっています。同社が創立100周年を祝して建設したキンダーガーデン・ワイナリーは、様々なブドウ品種が植えられた醸造試験場です。ここで実験されたブドウ品種やワインがやがて生産量を増やし、実際に商品化されました。今日、ジョン・チャールズの息子であるジョン・グレアム、その息子のジョン・アンドリューにまで、ブラウン・ブラザーズの思想が引き継がれています。 2010年には、タスマニアを代表するワイナリーとして知られたテイマー・リッジを買収し、デイリー・レンジとして開発されたデヴィルズ・コーナーとともに、2つを異なるコンセプトのもと自社のタスマニア・ブランドの確立を進めています。 |
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