ラシーヌRacinesフランスとアメリカの国境を超えたコラボレーションワイナリーフランス語で「ブドウの根」を意味するラシーヌは、4人のコラボレーションから生まれた、カリフォルニアのサンタ・リタ・ヒルズAVAのワインに特化したワイナリーです。コラボ・ワイナリーのアイディアは、フランス・ブルゴーニュのヴォルネイ村に拠点を置くドメーヌ・ド・モンティーユの当主「エティエンヌ・ド・モンティーユ」そして、アメリカ人であり同ドメーヌのシェフ・ド・カーヴを務める「ブライアン・シーヴ」この2人の発想から始まりました。 2人は2016年にカリフォルニアとオレゴンのワイン産地を巡る旅を企画し、1カ月間に及ぶテイスティングツアーを実施しました。その際サンタ・リタ・ヒルズAVAに強い興味を持ち、特にサンタ・バーバラのタイラー・ワイナリーの高い精密性と表現力(ニュアンス)に深い感銘を受けました。そしてタイラーのオーナー醸造家である「ジャスティン・ウィレット」にコラボレーションの話を持ちかけ、サンタ・リタ・ヒルズでは類を見ない最高峰のシャルドネとピノ・ノワールを造ることで意気投合したのです。その1年後、エティエンヌの友人であり、シャンパーニュのレコルタン・マニピュランとして不動の人気を誇るピエール・ペテルスの「ロドルフ・ペテルス」がプロジェクトに加わり、フランスとアメリカの国境を超えたマルチ・コラボレーション・ワイナリーとして2017年に初めてワインをリリースしました。ロドルフは同じサンタ・リタ・ヒルズ選りすぐりのブドウを使い、シャンパーニュ製法で製造する本格スパークリング・ワインを担当しています。 3人のスペシャリストが白紙のキャンバスに描き出す「テロワール」エティエンヌ、ブライアン、ロドルフ、この3人にとってラシーヌとは、ブルゴーニュとシャンパーニュというフランスの2つの偉大な産地の歴史と伝統に囚われずに、発想力と職人技を駆使できる白紙のキャンバスのような存在です。世代が違うそれぞれのパートナー達が専門知識と経験を持ち寄り、世界で有数のシャルドネとピノ・ノワールの冷涼産地として注目が集まるサンタ・リタ・ヒルズのテロワールをワインで表現することが目的です。4人でスタートしたこのプロジェクトでしたが、現在はジャスティンに代わり、地元サンタ・リタ・ヒルズのスペシャリストであるライアンとベッツィー・ハナフォード夫妻が栽培パートナーとして参加しています。大昔に海底だった珪藻土に植えられたシャルドネは、ブルゴーニュとシャンパーニュで用いられるテクニックをベースに醸造され、「エネルギー」「透明性」「精密性」重視で造られます。ピノ・ノワールは全房を用いてピジャージュを行う発酵を基準とし、「エレガンス」「爽快感」「スパイシーさ」を追求しながら、抽出が効いていてボリューム感があり、長期熟成可能なスタイルを目指しています。 |
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