オーパス・ワンOpus One誕生1980年、ボルドー1級シャトーとして知られる、シャトー・ムートン・ロートシルトの当時のオーナー「バロン・フィリップ・ド・ロートシルト」と、カリフォルニアワインの父とも呼ばれる偉大な先駆者「ロバート・モンダヴィ」による、画期的なジョイントベンチャーとしてオーパス・ワン・ワイナリーは誕生しました。 「オーパス・ワン」とは、1本のワインを交響曲に、1杯のワインをメロディーに喩え、作品番号第1番を意味する音楽用語に由来しています。 1979年と1980年ヴィンテージで、記念すべき初リリースを果たし、そこから1本の価格が50ドル以上というカテゴリーを設定したことで、アメリカ初のウルトラプレミアムワインとして知られるようになりました。 個性2001年ヴィンテージから、マイケル・シラーチが栽培へ携わるようになったことで、収穫は全て手摘み、早朝に収穫する「ナイトハーベスト」を実施、さらにはカリフォルニア初となる「グラヴィティ・フロー」システムを導入するなど、徐々に個性を表し始めました。 左はナイトハーベストの様子ですが、作業している方は、なんと全員社員なのです! 20名ほどの社員で作業を完結させることで、チームワークが生まれ、良質なブドウを収穫することへと繋がるのです。 また、65%をオーガニック、35%をビオディナミにて栽培、さらに典型的なカリフォルニアのブドウ畑と比較して、5~6倍の密度で植樹しています。栽培密度を高くすることにより、小粒で、果汁に対する果皮の比率が高い、より風味とアロマの凝縮したブドウが完成します。 独立2005年、コンステレーション・ブランズ社が、ロバート・モンダヴィ・コーポレーションを買収し、その50%を所有したことで、バロン・フィリップ・ド・ロートシルト社とコンステレーション・ブランズ社との間でオーパス・ワン協定を締結されました。 その結果、栽培、国内および海外での販売、運営、3つの主要分野において、オーパス・ワンが完全なる独立権を持ち、経営を行うこととなりました。 醸造ブドウのロットごとに専用のタンクを使用し、さらに温度調節機能により温かい温度に保つことで、長期にわたるスキンコンタクトが行われ、果皮や果肉から豊かな風味と色が抽出されます。 タンクには、フリーランワインをフレンチオーク樽へ容易に流し込めるように長い脚がついています。残った皮は、バスケットプレスへと落とされます。 熟成1年目は、マイケルがフレンチオーク樽から何度も試飲を繰り返し、樽がワインに与える効果を評価し、1年半の樽熟成の後、瓶詰めされ、さらに1年半の瓶熟成が行われ、収穫から約3年後、ようやくリリースされるのです。 ちなみに、2010年からはワイン業界に先駆けて、コンピューターによる全自動の選果システムを採用し、その素晴らしい結果を目の当たりにした、ボルドー5大シャトーを始めとする、名立たる醸造所が導入を始めています。 お料理と一緒に飲んで、美味しいと思えるワイン以前、お会いしたマイケルさん(現社長)はすごく素敵なジェントルマンで、優しいお方でした。毎晩いつもモンダヴィのワインを夕食のときに飲んでいるそうで、家での料理と合わせて、美味しいと思わないと出荷しない!と断言していました。 ワイナリーで飲むだけではだめで、お料理と一緒に飲んで美味しいと思えるワイン造りを目指してるんだ、と話してくれました。 「ワイン造りは化学ではない、芸術である」なんて名言なのでしょう! そんな彼がフランスワインの王者、バロン・フィリップとともにつくり上げたワインです。 |
オーパス・ワン Opus One
絞り込み